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読書=覚醒の刻
最近珍しく読書をしている。
例の如く、芥川賞を受賞した作品を読んだり本屋大賞の本を読んだり。
ミーハーならではの読書ライフだ。
たまらない。
やはり賞をとる作品というのは面白いし考えさせられる。
例えば「おいしいごはんが食べられますように」を読んだのだが、この本はかなり面白かった。
登場人物数人の視点で物語が進んでいくのだが、それぞれによって表現の方法が全く違う。
気持ち悪さだったり性格の悪さだったり、そういうのがダイレクトに描かれているのがこの作品の良さだと私(ミーハー)は感じた。
あとは「成瀬は天下を取りにいく」も読んだ。
これはかなり私好みの作品で本当に面白かった。
まず読みやすい。
難しい言葉がほぼ使われていないので私のような語彙貧弱人間にとってはそれがありがたい。
肝心の内容も面白い。
成瀬というすごい人がなんか色々やる話。
彼女のすごいところはやっぱり行動力。
例えばM1グランプリを見て面白かったから出ようと思う人は多い。実際私もM1を見てから1ヶ月間はネタを妄想したりする痛い日々を過ごしがちである。
ただそれを行動に起こすというところが私と違うのだな。
要するにみんなが一瞬やってみようと思うことを実際にやるのが成瀬なのだ。
だからこそ彼女に憧れるし感情移入して読み進められてしまうんだろうな。
誰が読んでもある程度楽しめると思う。
だからこその本屋大賞なのだろう。
という感じで数冊本を読んだのだが、やはり本には力がある。
本を読んで数日間は世界が少し変わって見える。
目が悪くなってから初めてメガネをかけた感覚に似ているのかもしれない。世界が少し明瞭になる。
また、気持ちが前向きになったりもする。
数日間かけると普段通りに戻った気にはなるが、もしかしたら読んだあとの世界に慣れてしまっただけなのかもしれない。
そう仮定するとやはり読書を続けることで素敵な人になれるのかもしれないなとも思う。
手帳を買ったことなんて忘れて、たくさんのおもしろい本を読んで生きていこう。