見出し画像

子ども達の未来を見据えた学びの場を提供するために大切にしたい2つのこと

2学期がスタートし、数週間が経ちました。現在、特別支援教育コーディネーターの重要な仕事の1つとして「来年度の学びの場の変更を行う児童への対応」が挙げられます。

詳しく説明すると、来年度、通常学級から特別支援学級へ子どもが移動するかどうかの希望を取る〆切が迫っているということです。逆もしかり。特別支援学級から通常学級へ子どもが移動するかどうかも希望をすることができます。

本人・保護者の意見を可能な限り尊重し、教育的ニーズと必要な支援について合意形成を行うことを原則としています。

もちろん、希望をすれば必ず学びの場の変更が叶うわけではありません。保護者には医療機関への受診が必要になりますし、知能検査で児童のIQを算出して判断する必要があります。

なにより、障害の状態や必要となる支援の内容、教育学等の専門的見地といった総合的な観点を踏まえて市町村教育委員会が決定することとなっています。

特別支援教育コーディネーターとして葛藤するのは、果たして通常学級から特別支援学級へ学びの場の変更をすることが、その子の成長につながるのかどうか?ということです。

「通常学級にずっと残っていたほうが、この子は幸せなのだろうか?それとも、特別支援学級で過ごしたほうが、幸せなのだろうか?」

ふと、考えることがあるのです。小学校で過ごした6年間は、その後の人生に大きく影響します。人格形成の基礎を培う場だからです。環境が人をつくります。学校環境の基盤は教室環境です。同じクラスメイトとの毎日の触れ合いや学び合い、支え合い、時には衝突し合いながら、よりよい人間関係について学んでいきます。

その人格形成の基盤である学びの場を、この子は通常学級で学んだ方がよいのか、特別支援学級で学んだ方がよいのか、本当の答えは、大人にならなければ分かりません。

今、この瞬間、子どもが本当に幸せな学びの場はどちらかを保護者と協議し、合意形成をしていきます。保護者の方も、悩み、葛藤している方が多くいらっしゃいます。コーディネーターとして携わっていく中で、改めてその責任の重さを感じている所です。

子ども達の未来を見据えた学びの場を提供するために大切にしたいことは、2つです。

①子どもの未来の自立と社会参加
今、この瞬間、もっとも笑顔で楽しく穏やかな学校生活を送ることができるのはどちらか?

①が本来の目的です。しかし、実際は②で判断をすることが多いように感じます。保護者の思いとしては、学校に笑顔で登校するのが一番だからです。

私も、次女が登校しぶりをした時には、日中もモヤモヤがとれませんでした。現在も、前向きではないので、いつ登校しぶりを起こすか分かりません。子どもが学校に行きたくないと訴えるのは、親にとってつらいものです。

子どもの将来のため、そして、笑顔で毎日学校へ登校するために学びの場の変更をすべきかどうかの判断をしていかなければならないのだろうなと感じています。日々、葛藤しながらも、最適解を追い求め続けて、コーディネータの役割を全うしていきたいと思います。

今日の記事は以上になります。
最後お読みくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?