通級指導教室に保護者は何を求める?
今日も保護者面談を行いました。
保護者と1学期の様子や
2学期以降の支援の方策や方向性について
協議しました。
そこで、ある共通点が見えてきました。
学習面でのつまずきや困り感を初めに話す保護者がほとんど
だということです。
算数:四則計算・図形・長さやかさ・文章題
国語:ひらがな・カタカナ・漢字・文章読解
子供によってそのつまずきや困り感は様々でしたが
大抵上記の内容・領域を訴える保護者がほとんどでした。
前提として保護者にお話したのが
通級指導教室は学習の補充をする場所ではない
苦手さや困難さを改善・克服するための自立活動をする教室
であることを伝えました。
その上で
学習のつまずきの背景には
何らかの要因があるはずです。
その困難さを改善・克服するという意味での
教科を扱った自立活動はすることができます。
例えば
漢字がなかなか覚えられない子供がいたとします。
その子に、漢字の練習をして
漢字を覚えるようにする学習はできません。
しかし
本人が覚えやすい漢字の練習方法に気付き
学び方を学習することで
学習方法の土台となるスキルを
身に付けさせることはできます。
目からの情報の方が得意な子ども
耳からの情報の方が得意な子ども
それぞれ特性によって違うので
自分の長所・短所に気付き、
中学校や高校、大人になっても
使える学び方のスキルを
身に付けさせるという意味での
自立活動は行うことができます。
そう伝えると、どの保護者も納得され
「お願いします」
と快諾していただきました。
繰り返しになりますが
通級指導は
学習の補充をする教室ではありません。
自立活動を行う教室です。
しかし、実際には学習面でのつまずきを
抱えている子供が多いのが現実です。
そして、保護者も学習面を
最も心配し、通級指導教室での支援を
求めているのです。
じゃあ、どうする?
通級指導教室担当として
自立活動を行います。
どのような活動をするのか
そのねらいや意図を保護者に説明します。
子供にも、説明します。
できることから実践します。
検証し、活動を改善して次の実践を行います。
そのサイクルで、改善・克服を行います。
いたって普通のことですが
その普通が難しいのです。
「通級指導教室は遊んでいるんでしょ?」
「楽しそうだから、ぼくも行きたいな!」
ただ通級指導を見たり聞いたりした
子どもはそう言うでしょう。
保護者も同じ考えの方が多いと思います。
しかし、そこにはちゃんとした
ねらいや意図があるのです。
改善・克服したいターゲットがあるのです。
そのために、遊びを取り入れた自立活動をしているのです。
ねらいのない自立活動は遊びです。
ねらいのある自立活動は遊びを通した指導です。
そこをはきちがえないようにして
保護者へ説明責任があると思いますし
説明すると、どの方も安心して帰っていかれました。
通級指導教室に保護者は、成長を求めています
通級指導教室でしかできない成長を
我々がデザインして導くことが大切なのではないでしょうか。
簡単なようで難しいミッションに
2学期も楽しみながら
自分で自分にプレッシャーをかけながら
やっていきます。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。