人称の高い世界を見ているか?
「人称の高い世界を見ているか?」
このフレーズを読み、初めは全然ピンときませんでした。
「人称ってなんだ?」
「どういう意味なんだ?」
よくよく考えてみると、
1人称で世界を見るということは、
自分視点でしか考えていないことです。
2人称で世界を見るということは、
自分と相手の2人の視点で考えるということ。
こう考えていくと、
「人称の高い世界とみる」というのは、
より多くの人々のことを考えて
世界を見るということになります。
突き詰めていくと、難しい考えになりますが、
私が理解したのは
自分だけ、自分と相手だけでなく、
多くの人々の視点で
物事を考えたり
仕事をしたり
意思決定したり
することが大切だということです。
例えば、
通級指導教室担当をしている私からすれば、
毎日の子供への指導も人称を高く持っていくことが
大切です。
1人称では
自分が楽しい活動・やりたい活動をすること。子供のことは二の次。
2人称では
自分が楽しく、子供の成長につながる活動をすること。
3人称では
子供の成長や保護者の願いをもとに活動を仕組み、結果として自分も
喜びや楽しみを感じることができる。
4人称では
子供の成長や保護者の願いをもとに活動を仕組み、結果として自分も
喜びや楽しみを感じる。さらに、子供が通常学級に戻ったら、級友や担任の先生とのよりよい関わりや円滑なコミュニケーションを取り、安定した学校生活を送ることができる手段や技能を身に付けることができたか?
5人称では
子供の成長や保護者の願いをもとに活動を仕組み、結果として自分も
喜びや楽しみを感じる。さらに、子供が通常学級に戻ったら、級友や担任の先生とのよりよい関わりや円滑なコミュニケーションを取り、安定した学校生活を送ることができる手段や技能を身に付けることができたか?
最終的には、将来の自立と社会参加を果たし、将来の社会に貢献できる人材になることができるスキルを身に付けることができたか?
こう考えていくと、1つの授業や活動を仕組む際、
人称を高く見ることで、授業の目標や在り方が随分変わってきます。
何気ない授業1時間も、
自分や受けている子供のみならず、
保護者、学級の子供たちや担任の先生、
地域社会や将来の社会に貢献できる
人材育成にまで視点をもった授業を
行うことが大切だと思います。
ぜひ、皆さんも
人称の高い世界を
学級経営や授業計画の視点の1つに
取り入れてみてはいかがでしょうか?
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。