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「発達支持的生徒指導」は生徒指導と特別支援教育を繋ぐ架け橋だ

皆さんは、2022年12月に
生徒指導提要(改訂版)が
公表されたのをご存知でしょうか。
私は以前、生活指導主任を3年務めており、
以前の平成22年生徒指導提要は、
常に研修会で使用されていた
教科書のようなものでした。

その生徒指導提要が
久しぶりに改訂され、
成長・発達を支える生徒指導への
転換を図るために
「発達支持的生徒指導」
の充実が求められています。

発達支持的生徒指導とは
生徒指導の基盤となるものです。
ポイントは
・特定の課題を意識しない
・全ての児童生徒が対象
・全ての教育活動において進めていく

になります。
これまで積極的生徒指導(課題未然防止教育と同義)
の充実が求められてきましたが、
その基盤としての立ち位置に
「発達支持的生徒指導」
が位置づけられています。

令和4年生徒指導提要 P19第1章 生徒指導の基礎

発達支持的生徒指導…
特別支援教育を専門とする
人間からすれば
「児童生徒が自発的・主体的に自らを発達させていく」
「個性の発見とよさや可能性の伸長」
「社会的資質・能力の育成」
「全ての教育活動と密接に関連させる」
など、特別支援教育や自立活動に
重なる部分が多くあることが分かります。

つまり、生徒指導と特別支援教育は、
切っても切り離せないもの
だということが明文化されたと
捉えるべきでしょう。

実際、職員会議で子供についての
情報交換会が開かれた際、
生徒指導上課題のある子供と
特別な支援を要する子供の
どちらを取り上げれば良いか、
悩む時があります。

「一体、特別支援と生徒指導の話題のどっちを言えばいいんだろうね?」
とよく雑談の中でも話題に挙がります。

各校の先生の話を聞けば
よくも悪くも
混じってしまった状態で
情報交換会を職員会議で
話し合うことが
よくあるそうです。

しかし、生徒指導提要の改訂により
むしろ生徒指導や特別支援教育と
線引きをするのではなく

「特定の課題を意識することなく、全ての児童生徒を対象に、学校の教育目標の実現に向けて、教育課程内外の全ての教育活動において進められる生徒指導の基盤となるもの」

ならば、
分けなくて良いのです。
教育目標の実現に向けて、
各クラスの子供に
どのような課題があるのかを
全職員で協議し、
チームで戦略的に
取り組んでいくことが
大切なのです。

特別支援教育コーディネーターは
生活指導主任と連携し、
全ての子供が自発的・主体的に自らを
発達させようとする姿を引き出させる
手立てを取っていかなければならないのです。

インクルーシブ教育を推進するため
特別支援教育を学校教育の柱にするため
全ての子供の笑顔を守るために
学校の教育目標を実現するために

私たちは、生徒指導と特別支援が手を取り合い
コラボレーションしていくことが求められています。

ーじゃあ、どうする?ー

常に自分自身に問いかけ、
トライ&エラーを重ねて
いきたいと思います。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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