自立活動と合理的配慮の関係って?
最近、学校では、合理的配慮をよく耳にするようになりました。
合理的配慮は、2016年の障害者差別解消法により、公立の学校に
義務付けられました。
では、自立活動と合理的配慮の関係はどのように
なっているのでしょうか?
まず、合理的配慮の定義について説明します。
自立活動と合理的配慮の関係は
「指導」と「配慮」の2つの視点から
捉えることができます。
特別支援教育学習指導要領には
指導と配慮という視点について
次のように示されています。
この説明だけでは、
自立活動と合理的配慮の関連について
分かりにくいので、
事例を加えてお話ししたいと思います。
例えば、読むことに困難さを
抱えている子どもがいたとします。
【合理的配慮】
その子どもがリーディングルーラーを使えば
教科書やプリントの活字が
読みやすいことが分かりました。
そこで、本人の合意のもと、他の子どもと
同じように授業を受けられるように、
国語や算数をはじめとする各教科で
リーディングルーラーを使って
良いとする配慮を行います。
さらには、テストでも使ってよいことを
配慮をとして認めます。
これが、合理的配慮です。
【自立活動】
リーディングルーラーを
各教科の授業で活用するために、
使い方について指導し、
教科書やプリント、テストでも
効果的に使用できるように指導します。
これが、自立活動です。
自立活動による指導を適切に行わなければ
合理的配慮であるリーディングルーラーを
効果的に使用できません。
つまり、自立活動と合理的配慮は
補完関係にあるのです。
指導(自立活動)と配慮(合理的配慮)の
両方の視点から子供を捉え、
支援をしていくことが必要です。
ぜひ、子どもの自立や社会参加のために、
両者を関連づけていきましょう。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。