花粉症。病院に行った方がいいのか、市販薬で十分なのか。
はい、やってきました。花粉症のシーズン。
少しずつ暖かくなり、窓をあけて春のそよ風を部屋の中へ入れたいが・・・。
窓を開けるとそこに広がっているのは花粉の海。
少しでも外海とつなげようものなら、部屋の中まで海水が入ってくる。
そして私は花粉の波に溺れるのであった。
花粉症。治療は簡単。
アレルギーを抑える薬を飲めばよい。
目がかゆいのなら、アレルギーを抑える目薬を差せばよい。
鼻が詰まって仕方ないのなら、点鼻薬を追加するのもよいだろう。
ただこの「アレルギーを抑える薬」と一言で言っても、種類がたくさんある。ドラッグストアで買えるものだけでもアレグラ、アレジオン、クラリチンなど数種類。病院で処方されるものを含めるとさらに数は多くなる。この中から、何を選べばいいのだろうか。
Q. 花粉症の人は病院を受診した方がいいのか、それとも市販薬で十分なのか?
A. 基本的に、市販薬だけで十分対応は可能である。アレルギーの薬、副作用としては眠気がある。もし今までアレルギーの薬を飲んで、すごい眠気に襲われたことがある人ならアレグラ(一般名:フェキソフェナジン)を、花粉症の症状がやや重めな人ならアレジオン(一般名:エピナスチン)を選べばよいだろう。アレジオンは1日1回飲むだけでよいので、寝る前に飲めば副作用の眠気もうまく使えるだろう。ジェネリックも存在している。
逆に病院に行った方がいい場合はどんな場合か。それは普段かかっている病院がある人だ。定期的に通院している人なら、そこで花粉症の相談をしたらよいだろう。飲んでいる薬との飲み合わせが問題になることもあるし、保険が効くのでドラッグストアで買うより安く手にすることができることもある。
ちなみに余談だが、ドラッグストアで手にできる「睡眠改善薬」は、このアレルギー薬の副作用である眠気を利用したものである。いわゆる睡眠薬とは成分が異なり、病院で処方されるような睡眠薬は市販薬には存在しない。
抗ヒスタミン薬とロイコトリエン受容体拮抗薬
アレルギーの薬には、抗ヒスタミン薬とロイコトリエン受容体拮抗薬とがある。一般的によく用いられるのが抗ヒスタミン薬であるが、この2つの薬、違いはどこにあるのだろうか?
アレルゲンと抗体が反応すると、(鼻に存在する肥満細胞から)ヒスタミンおよびロイコトリエンと呼ばれる化学物質が放出される。これらの化学物質と症状との間には
●ヒスタミンは「くしゃみ・鼻水」
●ロイコトリエンは「鼻づまり」
という関連性がある。つまり、「くしゃみ・鼻水」には抗ヒスタミン薬、「鼻づまり」には抗ロイコトリエン薬を主体にした治療が望ましい。
私は・・・
余談の余談。
私はアレグラ・アレジオンでは効果足りなかったので、ザイザル(一般名:レボセチリジン)+アレジオン点眼液を使用している。ザイザルも1日1回でよいのがお気に入り。