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血が足りないならレバーを食べればいいじゃない。

貧血。血液中の「赤血球」という成分が少ないことを指し示す言葉である。なぜ赤血球が少なくなるかというと、血が作られる分を超える量が出ていく(もしくは壊れる)からである。逆に言えば、出血していてもそれを補えるくらいに血が作られていれば貧血が進むことはない。今回は、貧血改善に必要な栄養素である「鉄」についてまとめてみる。

鉄の種類

赤血球を作る上で最も欠かせないもの。それが「鉄」である。鉄には、動物性食品に多く含まれる「ヘム鉄」と、植物性食品に多く含まれる「非ヘム鉄」とがあり、この2つは体への吸収率に差がある。植物由来の非ヘム鉄は1~8%なのに対し、動物由来のヘム鉄は10~30%と、ヘム鉄の方が吸収率が良い。なぜ差が生じるかというと、ヘム鉄はそのまま吸収されるのに対し、非ヘム鉄は別の形に変わってから(還元されてから)吸収される。そのため、植物性食品は還元作用の強いビタミンCやクエン酸と一緒に摂ることで吸収率が上がる。

鉄吸収を阻害するもの

逆に、鉄の吸収を邪魔する成分もある。代表的なものがコーヒーや緑茶に含まれる「タンニン」、牛乳などに含まれる「カルシウム」だ。他に食品ではないが、胃薬として病院から処方される制酸剤も鉄吸収を阻害する可能性が指摘されている。

ちなみに、朝礼中の貧血は・・・

学校や会社の朝礼中に「貧血で倒れた」、なんてよく言いますが、その貧血はいわゆる「脳貧血」あるいは「立ちくらみ」であり、血液中の成分に異常があるわけではない。もちろん、立ちくらみの原因として貧血が隠れていることはある。

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