あら先生

小学校教員として約30年勤務|教科・領域を問わず実践|アイディアはよく褒められます|

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最近の記事

サイエンスドームを使って ~体育の表現運動~

 別記事の「星の授業を手作りプラネタリウムで」で紹介したサイエンスドーム。写真を見ていただければ,本当にビニールで貼り合わせた安っぽいドームだということがわかると思います(実際材料費はビニールとセロテープだけなので安いんですが)。  でも,遮光カーテンで暗くした中では,この安っぽいドームがとても魅力的に感じられます。ドームの大きさは,直径5m超,高さ約3m(ドームの最も高いところでの高さ)ほどあるので,ドームの中に入れば,臨場感あふれる曲面の大型スクリーンが目の前に広がり,「

    • 星の授業を手作りプラネタリウムで ~サイエンスドームの実践~

       理科の授業をしていて,教えるのが難しいと感じていたのが星の授業。星は当然夜しか見えず,実際の観察となると家に帰ってからとなります。しかし,晴れていないと観察できないし,月の明るい夜もだめ。町の明かりで見えないことも多々ある上に,せっかく星が見えてもどの星を見ていいかわからない子どもたちも多い。プラネタリウムのようなことができたら…とずっと考えていました。  10年ほど前,当時の勤務校のICT教育支援員の先生にその話をすると,それからしばらくして,いいフリーソフトが見つかった

      • UFOバルーン

         別記事のシャチバルーンもそうですが,ソーラーバルーンは科学クラブの担当になったり,4年生担任になったりすると取り組んできました。  科学クラブ担当であれば,クラブの時間だけしか活動時間はないので,テトラパック型のような簡単なものに取り組みますが,4年生担任になると,理科の学習と合わせ,学活でどんなバルーンを作りたいか話し合うなど,教科横断的に取り組んできました。  このUFOバルーンもそうです。子どもたちが作りたいものについて話し合って,「UFOがいい」と話し合って決まり,

        • 音楽カルタ+ハエたたき?

           カルタを取り入れた学習ゲームは,音楽だけでなく(むしろ音楽に取り入れている先生は少ないのでは),漢字でも計算でも行ってきました。  ところが,3年前から始まったコロナ禍において,ソーシャルディスタンスを保つことなどの対策をとることになり,多くの教科で活動の制限がありました。音楽は体育とともに,最も影響が大きかった教科ではないでしょうか。歌唱指導がほぼできなくなり,楽器演奏も打楽器中心。あとは鑑賞教材での授業ばかり。子どもたちの好きなカルタ取りの学習ゲームも,ソーシャルディス

          音楽カルタ

           音楽は時間数が少ない割に,やることも覚えることもたくさん。音符や記号など,短い時間の中ではなかなか覚えることができません。音楽をあまり好きでない子どもにとっては,余計楽しくない学習になるなぁと感じていました。  そこで,子どもたちが好きなカルタとりで少しでも興味をもってもらうことにしました。市販品があるかも知れませんが,音符や記号をA5サイズにプリントしてラミネートフィルムをすればできます。ちなみに,裏面にはその記号の読みや意味(例 記号名:クレシェンド 意味:だんだん強く

          音楽カルタ

          この写真に違和感があった方へ~リコーダー指導の小ネタ~

           写真に違和感があった方は,きっとリコーダー演奏やその指導にしっかり取り組まれた経験がある方でしょう。  リコーダーと言えば,小学校3年生から子どもたちが取り組む楽器。しかし,きれいな音を出すための柔らかな息づかい,音を明瞭にするためのタンギング,そして指使い(運指)と指導はなかなか難しい。  ただ,この中で運指だけは,目で見て指導ができ,子どもも目で見て学習できるものです。そして,息づかいやタンギングがあまり上手でなくても,運指さえできれば,とりあえずの演奏ができます。  

          この写真に違和感があった方へ~リコーダー指導の小ネタ~

          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう~理科の応用学習と学級活動(学活)での話し合い実践~(その3)

              次の学級活動まで一週間。その間に,普段おとなしめの女の子は行動に出ます。  その間のある日の休み時間,その女の子が近づいてきて神妙な顔つきで,「先生,シャチの写真を持ってきていいですか?」と尋ねてきました。学習に不必要な物は持ってきてはいけないという学校のルールはあるけれど,これはどうしても持ってきたいという気持ちの表れだったと感じました。  「もちろん。そのシャチの写真は話し合いのために必要なものだね?持ってきていいよ。」と伝えると,ほっとした顔で「(写真は)1枚

          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう~理科の応用学習と学級活動(学活)での話し合い実践~(その3)

          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう~理科の応用学習と学級活動(学活)での話し合い実践~(その2)

           ソーラーバルーンは,太陽熱でバルーンの中の空気を温め,空に浮かべるというもの。太陽熱で温めるために,基本的に色は黒。ゴミ袋などを切り開きシートにセロテープでつなぎ合わせて作ります。体積が大きいほど浮かびやすくなるので,このシャチバルーンも全長10mほどあり,体高も2mを超えています。  前回お話ししたように,何を飛ばしたいか学級で話し合った結果,シャチ型のソーラーバルーンを飛ばそうということになったのです。  とはいえ,シャチに決まるまでは小学生なりのドラマがありました。

          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう~理科の応用学習と学級活動(学活)での話し合い実践~(その2)

          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう~理科の応用学習と学級活動(学活)での話し合い実践~(その1)

           まだnoteに不慣れで,シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)の写真だけを投稿してしまいました。この写真のシャチバルーンを飛ばした実践は約30年前のものになります。  タイトルにもあるように,これは小学校4年生理科で,あたたまった空気は上に移動することを学習した後,応用学習として実践されるソーラーバルーンです。ただバルーンを作るだけでなく,せっかくなら学級活動(学活)で何を飛ばしたいか話し合い,子どもたちの希望したものを飛ばしました。  その結果生まれたのがこのシャチバ

          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう~理科の応用学習と学級活動(学活)での話し合い実践~(その1)

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          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう

          シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう

          「何が出るかな?」 ~あら先生の実践の数々を紹介します~

           小学校教員として採用され,約30年になります。  その間,1年生から6年生までの全ての学年と特別支援学級を担任し,教科を問わず実践に取り組んできました。どの教科でも,より子どもたちの実態にあった授業ができないかと常に考えています。  そうしたことを考えて約30年も授業に取り組んでいる内に,それなりの数の新たな実践が生まれました。ただ,人に勧められて一部の教育雑誌等で紹介したことはあったものの,気恥ずかしさもあり自分から積極的に紹介することはありませんでした。  ただ,定年退

          「何が出るかな?」 ~あら先生の実践の数々を紹介します~