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シャチバルーン(シャチ型ソーラーバルーン)を飛ばそう~理科の応用学習と学級活動(学活)での話し合い実践~(その2)

 ソーラーバルーンは,太陽熱でバルーンの中の空気を温め,空に浮かべるというもの。太陽熱で温めるために,基本的に色は黒。ゴミ袋などを切り開きシートにセロテープでつなぎ合わせて作ります。体積が大きいほど浮かびやすくなるので,このシャチバルーンも全長10mほどあり,体高も2mを超えています。
 前回お話ししたように,何を飛ばしたいか学級で話し合った結果,シャチ型のソーラーバルーンを飛ばそうということになったのです。
 とはいえ,シャチに決まるまでは小学生なりのドラマがありました。
 あたたまった空気は上昇するという学習を終え,学活で私の方からソーラーバルーンを飛ばそうと議題を提案。ソーラーバルーンとはどのようなものか説明した後,どんな形のソーラーバルーンを飛ばしたいかと子どもたちが話し合いました。すると,男子の中から「う○こ」という意見が…。
 当時担任していた学級の3分の2近くが男子で,話し合い活動をすると男子の意見を数の力で押し通そうとする面がありました。このときも例外ではありません。「おもしろい!」「う○こ飛ばそう!」と口々に男子が言い始めました。多くの女子も,あきれつつも「仕方ない」という雰囲気になりました。
 すると,普段おとなしめの女子が1人「シャチを飛ばしたい」と発言。私の中では「おお,それはいいぞ!」と思いましたが,学級のほとんどの子どもがシャチという生き物を知らない様子。「う○こ」が多数のまま,学活終了の時刻が近づいてきました。
 「では,多数決をとります。」と,司会がまとめようとしたのですが,「学級で決めることは原則全員一致で決めたいと考えています。全員が納得できるように,次の時間も話し合いましょう。」と私の方でストップをかけました。
 さて,次の話し合いでは…。(その3)でお伝えします。

あら先生



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