サントリーがなぜ愛鳥活動を?!
サントリーは、1973年より愛鳥新聞広告(商品名を出さない環境広告)を10年以上にわたって掲載し、啓発活動を行い、1989年には「サントリー世界愛鳥基金」を設立し、助成金を通した保護活動団体への応援を続けています。
今回は、担当の高井より、サントリーの愛鳥活動についてご紹介します!
1.サントリーの愛鳥活動の経緯
ところで皆さん、サントリーがなぜ愛鳥活動を行っているかご存じでしょうか?
「愛鳥活動をしている」というと、創業者の苗字(鳥井)から?とか、サントリーの”トリー“から?など言われますが、実は違うんです。
サントリーが愛鳥活動を開始した1973年頃の日本は、高度成長期真っ只中でした。その発展の裏で、大気汚染のみならず、水質汚濁、自然破壊などの公害問題が日本各地で顕在化していました。
サントリーの製品は、すべて自然の恵みでできています。なので、製品の源泉である自然の恵みに感謝し、恵みを生み出す自然の生態系が健全に循環するよう守るのは責務だとサントリーは考えています。
野鳥は、自然にとても敏感な生きもの。人間には分からない環境の変化でも、羽のある野鳥はすぐに姿を消してしまいます。そんな「環境のバロメーター」とも言える野鳥をシンボルにし、環境活動を始めたのが、「愛鳥活動」の始まりなんです。
2.愛鳥活動の担当者になったころのこと
愛鳥活動の担当になったころの私は、「鳥」と言われてもハトとカラスくらいしか思いつかないほどのド素人で、愛鳥活動と言っても何をどうしていいかわからない悩みの日々を送っていました。そんな私を変えてくれたのが、外部倉庫から入った一本の電話でした。「保管期限がすぎた愛鳥関係の段ボールが大量にあるが、廃棄していいか」というのです。念のため取り寄せてみたところ、びっくり!1973年から続けられていた貴重な新聞広告シリーズや、鳥のイラストを写したネガやポジフィルムが次々に現れたのです。
この時発見された動物画家の薮内正幸さんの鳥のイラストを使って企画したのが、日本にすむ鳥をイラスト付きで説明する「日本の鳥百科」です。鳥百科と言いながら、当初は数十羽の鳥の解説からスタートしたのですが、鳥の鳴き声を聞けるようにするなど、日々バージョンアップに励んでおり、今では二百種以上になりました。
「日本の鳥百科」https://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/
そうこうするうちに、不思議なことが起こり始めました。家にいても、通勤中でも、鳥の声がたくさん聞こえ始めたのです。「都会で野鳥が増えたのかしら?」「野鳥がさえずる季節なのかな?」なんて思っていたのですが、先輩から「そうじゃなくて、高井さんの耳が開いたんだよ」と言われてハッとしました。今までも、私の身近なところに野鳥はいたのです。耳と目が開くと、私の風景が一変しました。
この驚きと感動を、「サントリーの愛鳥活動」を通して、一人でも多くの方に伝えられればと思っています。
3.鳥は環境のバロメーター
また、今私は「サントリー天然水の森」の野鳥調査も担当しています。
鳥には翼があるため、環境が少しでも悪くなると飛び去ってしまい、反対に環境が良くなれば、すぐに戻ってきてくれます。つまり、野鳥たちは、「天然水の森」の活動が生き物たちにどんな影響を与えているのかを教えてくれる、環境のバロメーターなのです。
野鳥たちの美しい声が響く自然豊かな「天然水の森」で、私たちサントリー製品の、一番大切な原料である「天然水」は育まれます。未来のサントリーのために、そしてもっと大きく、この星の水と生命(いのち)の未来のために、この活動をさらに進化させていきたいと思っています。 お時間のある際にぜひ、サントリーの愛鳥活動ホームページもご覧ください★ https://www.suntory.co.jp/eco/birds/
~豆知識~
「サントリー天然水」のラベルデザインに、鳥のイラストが描かれていることをご存知ですか?
南アルプスの天然水には「ルリビタキ」
北アルプス※、奥大山、阿蘇の天然水には「オオルリ」が描かれています
是非製品をご購入いただいた際に、ご注目ください♪
※7月流通開始