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一生分の可愛いをありがとう

離婚協議を始めてからもう2年半以上、別居からも2年と数ヶ月が経過。

あと少しというところまで来たけれど、そこからがなかなか進まない。
以前の記事にも書いたけれど、離婚できていないことにより支給してもらえない手当などもあったりするし、とにかく経済的にも、そして精神的にも早く自由になりたい。

そんな私に一生分の『可愛い』を言ってくれた人が現れた。
自分で頑張らなきゃとつい意地を張りがちな私の心を溶かしてくれるような人だった。

次に誰かと恋愛するときはこれまでにどうがんばってもできなかった、ずっとずっと私みたいなキャラの人間がおかしいよねと自分で我慢してきた『相手に甘える』ことを覚えたい、いやなときはいや、寂しいときは寂しい、ネガティブな感情も素直に伝えてみたい、そんなことを思っていた私の願いをまるっと叶えてくれるようなそんな人だった。

彼は『まだ離婚できていないのはわかってるけど、それでも一緒にいたい』
『離婚したら正々堂々と付き合おう、それまでは仮のかたちでも構わない』
『とても魅力的なきみが他の人のものになってしまいそうで怖い。だから仮のかたちでもいいから今すぐから一緒にいたいんだ』
『自分と最後の恋をしてほしい、そして(私の)子どもたちのお父さんにもならせてほしい、いつも可愛いママでいてほしい』とここまで言ってくれる人だった。今振り返ってもそこまでの人との出会いは正直言って今後はもうないかもしれない。

さらに彼は私がこれまでの人生でほとんど言ってもらえなかった分も含め、将来死ぬまで一生分の『可愛い』をとても短い期間でたくさん私に伝えてくれた人でもあった。会って開口一番なのはもちろんのこと、喜怒哀楽すべて私がどんな表情をしていても、時にはすっぴんのときでさえ、いつも私のことを『可愛い』と何度も何度も何度も言ってくれた。

だけどどうしてもダメだった。

これからいつか詳細は書く予定ではあるけれど、過去にモラハラを受けていた身としてはやっぱりネガティブな感情をどこまで素直に出していいのかが自分でも全くわからなくなってしまったのだ。ちょっと嫌だなと思うことに遭遇し、その感情をどこまで素直に伝えたらいいのかわからなくなっただけでなく、そこに彼の行動で納得がいかないことが加わり、それも伝えることができず、更に他にも彼の気に入らないと思うことにばかり目が向くようになってしまった。

そんなときに過去のモラハラを思い出してしまうような出来事があった。久しぶりに手が震え、涙が出た。傷はまだ癒えてなかったんだなと自分にもがっかりした。このことを彼に相談、いやせめて報告だけでもできればよかったのかもしれない。それができなかった。ここだけでも素直になれたらよかったのだろうなと今でも思う。でもそれが当時の私にはどうしてもできなかった。これは完全に私の度量が小さいことが原因。

話し合えばよかったのかもしれない。
だけどやっぱり言っていいことわるいことあるはず。

そんなことを考えていると逆にどんどん伝えたい言葉が出てこなくなる。これではいかん。今の私の度量の小ささではお付き合いどころか、彼のことが間違いなく大嫌いになってしまう。そしてそんなふうに彼のことを傷つけてしまうことになるであろう自分のことも大嫌いになってしまう。

これで仮のかたちとして一緒にいたとしても誰にとっても何もプラスにならない。唯一プラスになることを見つけるとしたら、私が甘えられること、それだけ。ただやみくもに甘えるだけでは何も成長できないし、彼をただただ苦しめるだけになってしまうのではないか。もう少し私が成長し、度量も大きくする必要がある。

そして自分の置かれている状況を冷静に振り返り、ここまで私のことを大事に思ってくれる人にはやっぱり誠実に向き合いたい。後ろ指を刺されるようなことはできないし、したくない。そしていつ決着がつくかわからないことのために待ってくださいなんて彼の時間を無駄にすることも到底できない。

一生分の可愛いをありがとうございました。
もっと後に出会えてたらよかったな。

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