漫画みたいな毎日。「イケメンとは何か。」
風の噂に依ると、更年期をも吹っ飛ばすという〈イケメン〉。
そもそも、〈イケメン〉とは何なのだろう。その定義が気になって調べる。
しかし、このイケメンの定義ほど、曖昧なものはないのではないだろうか。
ルックス、顔立ちの好みというのは、物凄く個人的な好みに左右される。
個人だけでなく、国に依っても、イケメンの定義は様々だろう。
イケメンについて、調べていたら、『国宝級イケメン』という単語が出てきて、面白いなと思った。
国宝級って・・・。
我が家の男子たちは、「イケメン」や「美人」というのが、どういうことがよくわからないと言う。
長男が幼稚園時代に仲良くしていた女の子はハーフで性格も穏やかであった。「Sちゃんは、美人なんじゃない?」と私が言うと、長男は、「わかんない。もし、他の人にSの顔がついていても、別に好きじゃないと思う。」とのコメント。性格も含めて好きだということらしい。
二男は、いまのところ女子に興味がないようである。好きなのは、明るく優しそうな雰囲気を纏った人ではあるように見受けられる。
気になるのは、末娘である。
末娘は、基本的に面食いであるように感じられる。
時に、「カッコイイ」と彼女がいう相手に少々疑問が残ることがある。
しかし、こればかりは、個人的な感性なので私がとやかく言うことではないのは、百も承知。とはいえ、気になる末娘のイケメンセレクト。
母の好みのとは、まったく違う。
遺伝子の多様性を感じる。
末娘の中で、イケメン認定されている中のひとりが、こちら。
ゾルフ・J・キンブリー。
漫画・鋼の錬金術師に登場する「紅蓮の錬金術師」である。
「お母さん、キンブリーってカッコイイね❤」と言われたときは、
「え?あぁ、そうねぇ・・・。」とやや言葉に詰まったものの、キンブリーには「美学」があり、敵味方問わず、一貫した美学を感じれば、受け入れるという懐の深さも感じる。
しかし、キンブリーは、爆弾狂である。
執着心もなかなかのものだと思う。
彼は、「変態と言う名の紳士」なのだ。
末娘よ。
彼の美学は認める。
なんだかんだ悪人ではないと思う。
しかし・・・白いスーツはないだろう。(そこ?)
「末娘は、イケメン好きだから、心配。」と長男。うんうん、と横で頷く二男。「お母さん、大丈夫。ちゃんと見張っておくから。顔が良いだけの男なんてダメだろ。」と長男。末娘が、兄たちの厳しい審査をくぐり抜けることができる、内実共にイケメンに出逢えますように。
娘よ、直感を信じ、且つ、よく観察せよ。特に、バックグラウンドの分析は大事だ。
ま、これも余計なお世話か。
長男や二男のパートナーが渡邊惺仁さんの奥様のような美しき軍曹、〈ブリッグズの北壁〉オリビエ・ミラ・アームストロングのような人だとか、末娘のパートナーが〈白いスーツの変態紳士〉ゾルフ・J・キンブリーのような人だとか、何にしても、あなたたちが自分で選び、お互いに幸せならそれで良いのだ。
佳きかな、佳きかな。