ex_wardrobe 4 自分にとってのファッションアイコンについて
とつぜんですが、あなたにとってファッションアイコンはいますか?
90年代からのカリスマ、藤原ヒロシやトリップスターの野村訓市さんのようなぶっちゃけ何やってんのか良くわからないけどずっとかっこいい界隈でビジネスし続ける人とか、芸能人、アイドル(彼らが私服なのかスタイリストに着させられたお人形なのかは判断が難しいけど)、スタイリストなど色々いらっしゃると思いますが、自分にとって、と考えるとDistrictユナイテッドアローズに行き着くと思います。
Districrユナイテッドアローズとは
2000年9月に、渋谷キャットストリートにできたユナイテッドアローズの実験的(だったらしい)セレクトショップです。少なくとも大手では取り扱いのなかった、コムデギャルソンオムプリュスが出店、別注コラボアイテムも出るくらいに信頼関係のあったお店。
この時期、アローズは実験的なお店をいくつかやって(酒と泪とオンナ、とか)全部潰したけどDistricrtは2023年7月にキャットストリート店舗クローズ後も本店二階で継続しています。
取り扱いブランドが(キャットストリート時代は特に)モードとクラシックのバランスをギリギリで保ってたのが魅力でした。前述のコムデギャルソンオムプリュスを筆頭とした、シャツ、ジュンヤマン、ガンリュウを取り扱ってたり、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクやドリス、ラフ・シモンズといったアントワープ系、癖のあるデザイナーズとサイ、mandoといった日本のベーシックに捻りのあるブランドからAldenやパラブーツ、オリジナルラインでのドレスなセットアップやシャツを時にはおかしなバランスでだしたり。
全部覚えてないけど、多分DistrictUA発でブレイクしたのってけっこうあると思います。
Aldenも、パラブーツも昔からあるけど定番化し人気でた震源じゃないかと思うし(※もちろんトム・ブラウンやバンドのニューアメトラもあるとか、それだけじゃない)kolorの定番ブサイクパンツはDistricrt命名、Clamという変名で別注シャツも作ってる。NewBaranceとかもそうかな。
スニーカー×スーツって、今でこそある程度認知度上がったけど、ここの発信は大きかった気が。
00-01AWシーズンと、District UnitedArrowsと。
2000年という年、それも9月というのは自分自身にとっても大きなターニングポイントシーズンでした。
ナンバーナインのThe REDISUNとコムデギャルソンオムプリュスのドッキングロック。この二つのコレクションが同時期に発表され、DistrictUAが遊歩道沿いの2Fにできた2000年の秋冬こそが、そのまま自分が本格的に「洋服好き」を自覚したシーズンです。
DistricrtUAにはじめて行ったのも、このお店がユナイテッドアローズという大手セレクトショップで、「コムデギャルソンオムプリュス」を取り扱っているというニュースをどこかで見て、でした。
当時、コムデギャルソンの店舗は今(2024年)と比べ物にならないくらいの緊張感が漂う空間。「聖地」青山となると、ギャルソンを身にまとってない一見が入っても相手にされず(※今から思うと偏見だけど)、百貨店の中にある店舗もめぼしいものは顧客が取り置いていてコレクションで見た洋服はならんでもいない。ましてや、「プリュス」ラインとなると、全身そのシーズンの最新コーディネートの店員と、顧客がうろうろしているまさに「一見さんお断り」の世界。そんな中、セレクトショップでプリュスを扱っている、これは「ギャルソン初心者」でもいけるのではといそいそといってみたら、1Fの店の奥の階段からあがる、というこれまた入りにくい店にもかかわらず、中身はアローズ(大手セレクトショップ)という矛盾、そのバランスが心地よく感じました。。
今も掲げている「クリエイティビティ、クラフツマンシップ、フリースタイリング」というコンセプト。
コムデギャルソンオムプリュスやW&LTという、当代きっての「癖のある」ブランドとオールデンやパラブーツ、スーツといったドレスアップアイテムとモードからストリート寄りのブランドがセレクトされ、ブランド(やときには最新シーズンにも)とらわれずに、おしゃれな店員さんが体現していたそのミックスこそが、自分のあこがれるファッションスタイルだと思ったのが、この店に通った原動力でした。
そう、DistrictUAは、
「セレクトショップである」という枠組みを、
少なくとも2000年代において再構築して、
「自由に着る」
「ドレスとか、カジュアルとか関係なく格好よく着る」ということを、
渋谷/原宿から(たぶん世界に)発信していた、のだと思いますし、何より、ただコムデギャルソンを着る、流行りの服を着る以上にファッションの楽しさを学ぶことができたと思います。
自分のスタイル、真似したくなるスタイル
ながくなりましたが、私にとってファッションアイコンはそーいうわけでDistrictユナイテッドアローズです。
そのスタイル、を具現化しているDistrictの創始者(アローズの創業メンバーでもありますよね)、栗野氏や2023年の移転までいらっしゃったジェダイ森山さん(個人ブログの蛍雪ジェダイも、DistrictUAのブログも面白かった)のスタイルは真似しようとしてもできない”その人らしさ”が現れていて、服を自由に着る。特に服に着られない(コムデギャルソンオムプリュススタイルとか、特に)スタイリングがやっぱり凄い。
最近の栗野さんのインスタから。
私も同じシャツ持っているんだけど、こうは着れない。。。
自分で着るとこの薄い生地をタックインして雰囲気出すのが至難の技でした。
森山さんのさりげなく着ているプリュスのシルバーのジャケット。こんなに普通にプリュス着るの、全身コムデギャルソンオムプリュスの数倍難しいと思います。
まとめ
自由に着るファッションを楽しむこと、自由に着るということはお洒落の基本ーメンズファッションだとこれがクリエイティビティとクラフツマンシップなんだと思いますーをおさえた上で、どれだけ枠を逸脱できるか。それこそ、コムデギャルソンオムプリュスがコレクションで体現している根底にあるものだとDistricrtは常に発信しているし、私はそれを教科書にしてるなと改めて思いました。
誰かの着ている服を真似するというより、そのアティチュードを参考にするって、けっこう楽しいと思うので、これからも刺激を受け続けていきたいものです。
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