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投資銀行出身のCFOが思い描くSun*の将来性。潤沢な開発力とキャッシュフローで見出す成長戦略

「誰もが価値創造に夢中になれる世界」というビジョンを掲げ、新規事業の創出やDX推進、プロダクト開発など、幅広い事業を手がけるSun*。

これらを支える基盤になっているのが、世界4カ国、6都市に約2,000名のエンジニアやクリエイターたちです。

特に、Sun*のベトナム拠点における安定したエンジニア獲得力や育成ノウハウは、国内外にビジネスを拡大していく上で、大きな競合優位性につながっています。

このようなSun*の将来性を見出し、2022年にジョインしたのが、執行役員CFOの福冨友哉です。

今回は福冨に、外資系投資銀行と事業会社における仕事のスタンスの違いや、Sun*へ入社した経緯、CFOとして思い描く未来について熱く語っていただきました。


潤沢な開発力とキャッシュフローに将来性と魅力を感じた

── これまで投資銀行でのご経験ふくめ、様々な企業を見てきていると思いますが、そんな福冨さんから見たSun*という事業の魅力を教えてください。

福冨:まず新規事業開発やDX市場自体が成長市場で、非常に魅力的な市場にいると思います。また、Sun*自体にエンジニアリソースが潤沢にあり、キャッシュフローもある。普通はどちらか、もしくはどちらもないことが多く、それらを用いてさまざまな戦略や設計を考えられる時点で強いと思います。

日本の会社だと非常に珍しいですが、ベトナムをベースとしたグローバルカンパニーでもありますよね。実際ベトナム発で日本以外の国にサービスを売ることもやっていてますし、売上もある。新規事業という領域で一定の認知度とポジションがあり、それらをデリバリーできるチームがある。日本市場のみならず世界市場で勝負できる可能性を秘めています。

ベトナムにおいてSun*は大企業として就職人気もあるため、かなり優秀なシニアレイヤーのエンジニアが集まりますし、この領域で勝ち続けられるアセットを持っていると思います。

── Sun*のCFOに至るまでについて教えてください。

福冨:親の仕事の関係で、子供の頃から大学を卒業するまでイギリスに住んでいました。大学卒業後の進路はすごく悩んだのですが、日本人のルーツを持つ自分だからこそ、日本でキャリアを積んでみようという考えが当時あり、新卒では日本らしい企業という軸から住友電気工業に入社し、経理業務や資金管理、M&A業務に携わっていました。

住友電気工業では若手ながら経理や財務周りの業務について一通りのことをやらせてもらいましたが、もっと厳しい環境でチャレンジしたいと思い、一番ハードな場所という視点で外資系投資銀行のJPモルガン証券へ転職しました。

── 投資銀行ではどのような仕事をされていたのでしょうか。

福冨:大企業の資金調達や国内外企業のM&Aアドバイザリー、買収戦略策定や中期経営計画の設計、IR資料の作成など、M&Aを中心として幅広い業務に携わっていました。

大型のM&Aは、数万人の社員の命運を左右します。それをプロフェッショナルとして高額のフィーをいただいてやるとなると求められる仕事のクオリティも高く、プレッシャーもかかります。

アナリストに始まり、最後はエグゼクティブディレクターに至るまで12年在籍しましたが、そのようなハードな環境下であるためメンバーの入れ替わりも激しく、5年目を迎えた時点で同期はみな会社から離れていました。

── 投資銀行から事業会社に目を向けるようになった背景を教えてください。

福冨:投資銀行では仕事で対峙する相手はみなエグゼクティブやプロフェッショナルで、狭い領域の業務をやっていたつもりはなかったのですが、外の方がもっと広い世界があるのではと常に薄々思っていました。

そんなときに上場会社のCFOポジションでのお誘いをいただいたのがきっかけで事業会社に転じることとなりましたが、その企業の次に来たのがSun*です。

「型」がない事業会社では自らの創意工夫で成果を出しにいく

── 投資銀行から事業会社に移ってみて、どのような違いを感じましたか?

福冨:投資銀行での業務は複雑で奥深いですが、話す相手のほとんどが大企業の経営陣や弁護士、会計士などで、エグゼクティブやプロフェッショナル同士の共通言語で話せるわかりやすさがあったと思います。

一方でやるべき業務の「型」についても一定程度固まっていることと、クライアントワークであることから、私情をはさむ柔軟性や自由に物事を進める機会は少ないです。

対して事業会社は「型」が用意されているわけではなく、目的に向かって、白いキャンパスに自身で絵を描いていくようなもの。自分が取締役会で説得できるならM&A戦略でも、IR戦略でも、採用戦略でも、根本から設計できますし、いかに自らの創意工夫で一番良い結果を出していくか、という違いがありますね。

前職で実施した150億円の資金調達は、株価の高さをうまく使いましたし、M&Aを4件実行したのですが、それもグループ全体として有利となるように凝ったストラクチャーを取り入れてバリューが残りやすいように設計するなど、使える材料からどう企業価値を最大化させるか、ということを考えて動いていました。

── 事業会社ならではの難しさはありますか?

福冨:投資銀行だと仕事をするメンバー同士のバックグラウンドが似ていますし、目的も一致しているため業務を進めるうえで考えや認識にズレが生じにくいです。

ですが、事業会社だとメンバーによってキャリアのバックボーンやこだわるポイント、理解する深さ・スピードなどが異なるので、どうコミュニケーションをしていくとみんなで動いていけるかという難しさはあると思います。

経営陣の柔軟性やアジャイル思考が、Sun*の魅力や採用力の源泉になっている

── Sun*というチームの魅力を教えてください。

福冨:私がSun*でやろうと決めた理由が大きく2つあります。1つが冒頭にある事業の魅力。リソースが豊富にあり、取れる選択肢の幅がたくさんある。最適解までの構築は複雑ですが、その分自分ならではの介在価値が大きくできそうだと考えました。

もう1つがSun*のチーム、経営陣の魅力です。

みんな変なプライドがない。いいものはいい、という柔軟性がある。全然違う考え方を理解しようとしてくれる、取り組もうとしてくれるのがいいなと思います。

ときには、過去に強い意志を持って取り組んでいたやり方を否定することもあるわけですが、そうした場合でも正面から向き合い、違うやり方に乗っかろうと前向きになれるのが、Sun*の経営陣に共通する“アジャイル思考”です。だから必要なときに早く方向転換できるのだと思います。

コーポレート部門で採用をしていると、非常に優秀な方が入社してくれ活躍しているのですが、経営陣のスタンスがそのような方々の入社を促すうえでも強みになっていると感じますね。

積極的なM&Aや新規事業の立ち上げで世界市場を取りにいく

── 最後に、今後の展望について教えてください。

福冨:Sun*の潤沢な資金と無限のエンジニアリソースを活かして事業規模を大きくし、スケールメリットを出していくためにM&Aへ注力していきたいと考えています。

加えて、エンジニアリソースを活かした新規事業も立ち上げていき、「純粋に利益が出やすい企業体質」にしていければと思っています。

優秀な人材はいるので、今後は長期的に継続的に企業価値を高められるように、人材のコストをより大きな利益や企業価値に転換していける取り組みを積み上げられるかがポイントになるでしょう。

また、Sun*はベトナム拠点をベースにしたグローバルカンパニーであり、これは他の日本企業にはない珍しい組織体になっています。

これからは日本市場のみならず、世界市場を取りにいけるようにビジネスを拡大していくことを視野に入れています。

これらを実現するためには、強固なバックオフィス機能も大事になるわけですが、幸いにもSun*には優秀な会計士などのプロフェッショナルが何人も在籍しています。

グローバル展開を図っていくためにも、「儲かる一方で難易度の高い取引」がいつでもできるように、バックオフィス機能を強化していきたいですね。

バックオフィスが洗練されていれば、M&Aで買収企業を取り込む際にも、その企業のバリューをアンロックしやすくなるので、そこを見据えながらバックオフィスの組織構築をしていこうと考えています。


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