家電を電気屋で買う理由
昨今インターネット通販が盛んになり、家電製品ですらもネット通販で買える時代になってしまった。それでもスナガガは秋葉原の某電気屋で家電製品を買う。なぜならあそこには家電マニアが揃っているからだ。
ある日スナガガに転勤命令が下った。今まで家電付きのレオパレスに住んでいたので、家電を一式揃えなくてはいけなくなってしまった。カードショップやら模型屋やらを巡るついでに、秋葉原の電気屋さんでも見てくるかと、なんとなしに証明売り場にやってきた。正直冷蔵庫も洗濯機などなくても数日ぐらいはなんとかなるけど、電気だけは何をするにも必要だと思い、買っておきたかったのだ。
そこで店員さんにどんな電気をお探しですか?と尋ねられる。正直こだわりがなかったスナガガは、一番安いやつでと答えた。すると店員の表情が一変する。「一番安いやつはこれなんですが、中のLEDの数が全然少ないんです。LEDの数だけでいえばこいつが一番コスパがいいです。温かみを優先するならこっちもオススメです。」と熱弁、圧倒されるスナガガにさらに追い打ちをかける。なんとその店員さん、すべての照明を体感するために、自宅の照明は全部違うメーカー、違う製品で取り付けているという。何たる照明愛…と感服する限りである。コスパに弱いスナガガは、一番安かった照明よりも1000円ぐらい高いのLEDがたくさんの照明を買うことにした。
そして妻と暮らすようになってから、その判断が正しかったことに気付かされる。妻は隣の部屋の電気がついていると眩しいと感じるほどに、光に敏感だ。LEDが多いと言うことは、細かな光量の調整をすることができる。その日の天気や、している作業に応じて光量を調整し、今快適に暮らすことができているのだ。
そんな情熱をもった店員さんに魅せられて、今でも家電製品を買い替える時は秋葉原へやってくる。洗濯乾燥機買っていたときは、部屋の写真を見て、ドラム式は入らないんじゃないかと気づいてくれたり、インターネットの線を引く際により安くを開通する裏技を伝授してくれたりと未だに助けられている。より専門的に進化していく家電製品、その進歩を正確に説明してもらえればきっと買う理由が生まれるのだと思うスナガガでした。
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