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子育てと人生と


先日、私が仕事で担当している児童の
保護者と担任の面談があり同席を行った。

保護者の方は、親はどう接していくのが正解なのか?
正解がないのは理解していても、正解を求めてしまうと話した。

いろいろと本やネットや情報を見ても、
我が子に合うものはわからない。

わからないから、
どうしても問題を解決させたくなってしまう。
正解や答えを求めてしまうと話した。

自分の幼少時代は、何も不自由なく、何も考えずに、
過ごしてきて、よくできたし、何の問題もなかったと。
何も感じてこなかったので、理解ができなくてと言っていた。


自分たち親が、子どもを追い詰めてしまうやり方をしていて、
間違った教育をしてしまったと反省の言葉を話した。

相談員と相談を行ない、自分たちを見直し、
別のやり方を始めているが、
それもどこまでしたらよいのかと加減がわからない。
このままで本当にいいのか?と心配がある。

正解があるなら、本当に正解が欲しいです。
今後どうしていくのがいいのでしょう……

保護者は、正直な気持ちを言葉にしていた。




本当にそうだ。
子育てには、正解がない。

いや、子育てだけでなく、
人生においてだって、正解などはない。

何が良いか悪いか?なんて、
わからないのだから。

いつ、どうなるか?なんて、
誰にもわからない。


よかったと思えるのは、
どのように捉えていくかによって変化する。

今あることを、どのように繋いでいこうか。

よい部分を潰さずに、どう残し伸ばしていくか。


子育ても、人生も、きっと変わらない。


いつかは壁にぶち当たる時がある。

小さいことかもしれないし、大きいことかもしれない。
これからの人生の中には、小波や大波は、
いくつか出会うだろう。


人生とはその繰り返しで、
その時にいろいろ考え見直し、
さまざまな気づきや学びを得る。

そうして日々を過ごし、
体験と経験を通して、成長させていく


人生も子育ても、同じな気がした。




面談は、和やかな雰囲気で行われた。

それぞれの幼少期や学生時代のエピソードを話したり、
子育ての悩みを抱えた体験から、
私は保護者の気持ちに共感と共有をしたり、
いろいろな内容を笑顔で話し合いが行えた。

家庭での過ごし方や、新学期からの関わりの詳細も
学校と保護者とその周りにある環境も含め、
支援を協力しながら一緒に作り上げていく。
チームの意識ができたように感じた。


保護者から、似た経験したことのある私へ
率直な質問が投げ掛けられた。

「どうやって、乗り切ったんですか?」

私は、自分がその時に感じていたものを
正直に伝えた。


腹を括って覚悟をした! こと。

この子なら大丈夫、できる、そう思えた! こと。
この子の良さだけは潰さずに絶対守ろう! 誓ったこと。

この子のよい部分を見ていた! こと。
長い目で見て、待つことをした! こと。

子どもを信じていた! こと


そうはいっても、

もちろん、気持ちは一喜一憂する。
長いトンネルの中にいて、光が見えてこない。
落ち込んだり、思い直してみては奮い立たせてみたり。
その繰り返しをしている感じ。

心の変動も大きくあるから、疲れやストレスが溜まる。
自分自身をどう整えていったらいいかの方が大変で、
自分の課題だった……。

人に話したり聞いてもらったりしていた。


私はそのようにしていたと、
保護者にはもちろん丁寧語でお話した。


保護者は、私の言葉に耳を傾けて、
共感したり、頷いたり、熱心に聞いていた。

私の言葉は、どのように伝わり、
どのように届いたかはわからないけれど、

当時、私が心にした想いを言葉にさせていただいた。

自分自身の誇りのような、そんな気持ちを
同時に感じることができた。

言葉にさせていただいたことに、心の中で感謝した。




よい、わるいの評価は人それぞれにある。

自分の評価、自分の視点。
他者の評価、他者の視点。
社会の評価、社会の視点。

それぞれの持つ基準や見方というだけのこと。

評価に縛られるのではなく、
多種多様な目を持ちたい。

そこから、自分の中に
自分の価値を見出していきたい。


真っ直ぐな直線の道が、とても良いように感じるのは
何故だろう?

くねくねと曲がった道や、
ぐるりと大きく遠回りとなる道には、
そこでしか見えてこない景色がある。

そこに🌷を見つけるかもしれない。
🌱を見つけるかもしれない。
🐦‍⬛と出会うかもしれない。

真っ直ぐに進むだけでは、少し
もったいないような気さえする。

真面目さも大事だが、
可笑しなことや面白さ、
ちょっと変わったことがあった方が、
楽しめるんじゃないだろうか。

と、さえ思う。

そんな私は、変わり者かもしれない(笑)
変わってると言われるし、
真面目だねとも言われている。


その人を指し示すものなんて、
一つでは語れない。

いくつもあって、たくさんの要素があるのだから。


一つのことだけで
物事を決めてしまわないようにしたい。




夏休みも終わる。

2学期も
たくさんの笑顔を育んでいきたい。


〜夏の終わりに〜


・・お読みいただきありがとうございます・・






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