【要約】WORK SHIFT〜孤独と貧困から自由になる働き方の未来図 2025〜
今から2年後の未来の働き方について書かれた本です。
ただ、この本は2012年に書かれた本。その当時からすると、13年後の予想図になる。
少し古い本ですが、2023年現在当たっている点が多かったので記載してみる。
まずこの本では、世の中の働き方の未来を形作る5つの要因があると言っている。
●働き方を変える5つの要因
①テクノロジーの進化:テクノロジーの発展と共に利用コストが急落。
・月300円でとてもいいサービス使える。(クラウドサービス。無償のもあるよね)
・世界50億人がインターネットで結び付けられる。
・地球上どこでもクラウドを利用できる。
②グローバル化の進展
・24H365日休まないグローバルな世界の出現。
・中国・インドの経済発展&優秀な人材の輩出。
・世界の様々な地域に貧困層の出現
③人口構造の変化と長寿化
・Y世代、ないしZ世代の影響力の拡大。既存の価値観にとらわれない世代。
・寿命が長くなる。人生100年時代。定年超えても働き続ける未来
・国境を越えた移民が活発化する
④社会の変化
・家族の在り方・家族単位→核家族化→個人単位。
・女性の力が強くなる
・バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
⑤エネルギー・環境問題の深刻化
・2030年までには、エネルギーと気候変動の問題が、世界の最重要課題になっているはず。
・エネルギー価格が上昇すること。
・環境上の惨事で住居を追われる人が現れる
・持続可能性を重んじる文化が形成される。
●働き方の未来〜暗い未来ver〜
暗い未来①:いつも時間に追われ続ける未来
全ての予定は、10分刻み。いつでもどこでも働けるがゆえに起こる未来。
皆さんはいつも時間に追われてませんか?
暗い未来②:孤独にさいなまれる未来 (アバター/メタバース/ホログラム/
自宅でほとんどの仕事が完結する未来。接するのは、オンライン上の相手の身。対面でのコミュニケーションはほぼない未来。
移動するにも燃料代が高いので、自宅で仕事するのが合理的になるはず。
暗い未来③繁栄から締め出される未来
グローバルな人材競争が進んだ結果、魅力的な仕事は優秀な人(インド・中国等)が。
食べていくために自身の仕事を選べない時代。もしくは、低賃金の仕事のみ。
●働き方の未来〜明るい未来ver〜
主体的に選ぶ未来①:コ・クリエーションの未来
自分のアイデアを何でも実現できる未来。
アイデアを発信すれば、世界中のネットユーザーとコラボして実現できる。
SNSの結びつき。グローバル化。ソーシャル活動の活発化
主体的な未来②:積極的に社会とかかわる未来
はたらき方をセーブして、社会活動(ボランティア)や問題解決に従事する時間を増やす。
主体的な未来③:ミニ起業家が活躍する未来
雇用されず、自分が作った商品やサービスをオンライン上で販売。
企業と業務委託の契約。他のミニ起業家とパートナー関係を結んで仕事する。
●はたらき方のシフト
①ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ武器を作れ。1万時間の法則。
未来を切り開くには、これまでの固定観念からのシフトが大事。
広く浅くではなく、専門的な技能を連続的に取得していくことが根本的に必要。
すべてがつながっているため、中途半端な知見・経験だとありふれた人財(替えの利く人財)なので、専門知識を複数持つことが大事。
②孤独な競争から、協力して起こすイノベーションへ
インターネットが世界中につながっているため、世界中の人々が結びつく時代になる。自身の関心分野との緩いつながりを作ること。癒しの場を自身で主体的に設けること。コミュニティを築くことが大事。
アイデアを練ったり、議論する。単純に娯楽の場としてコミュニティを作るのもOK。
③大量消費から、「情熱を傾けられる経験へ」お金よりも経験や体験を重視すること。
●どうすればいいか?
働き方は自分で決めること。
未来に向けて求められる上記3つのシフトのなかで最も難しい。やりがいと情熱を感じられ、前向きで充実した経験を味わえる職業生活への転換を成し遂げ「仕事の最大の目的はお金を稼ぐこと、人生の目的はそのお金で消費すること」という発想から脱却しなくてはならない。
このシフトで目指すのは、すべての時間とエネルギーを仕事に吸い取られる人生ではなく、もっとやりがいを味わえて、バランスの取れた働き方に転換することだ。
覚悟をもって選択することが大切。
最後に・・・
本著を読んで、とことん自分と向き合うことが試されると感じました。
個人として、社会人として、どうしたい?どうありたい?がとても問われている時代。つまり正解のない時代だからこそ、一人一人の主体性がとても大切なんだと思う。ポジティブに見れば、何でも自己実現できる時代だからこそ何でも挑戦してみる=好奇心を持って行動するのが大事なんだと思う。