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アニェス・ロカモラ&アネケ・スメリク著「ファッションと哲学 〜16人の思想家から学ぶファッション論入門〜」を読んで思うこと
ようやく読了…
読了への道のり、長かった…
「ファッションと哲学」とタイトルはなってるけれど、原題をそのまま訳した「ファッションを通して考えること」の方が、判りやすくて良かったのでは?
まぁ、ここに出てくる、哲学者達の事を全く知らない私でも、ファッションを多角面から捉えた考察は、面白かったです。
多分、哲学者達の思想を知っている方がより楽しく読めると思うけど、知らなくてもファッション考察論として面白いと思う。
私的には、ジル・ドゥルーズの章が面白かったですね。
序章は長すぎて、いい加減嫌になり、すっ飛ばしました。
まぁ、本章読んで、気になった哲学者がいたら、序章読んでみる的な読み方でもいいと思いますね、この本は。
デザイナー達の持つ精神まで理解しないと、服って着ちゃダメなわけ?的な思いもあるけど、まぁ、あれですよね、そこ言ったら、バンドTシャツにおけるバンドが持つ精神論論争と似てくるなと。
バンドの思想を理解しない人は、バンドTシャツ着てはいけない的な。
私は、そんなの一々気にしないで、カッコイイからカッコイイ、ファッション上等!でガンガン!着れば良いと思いますけどね。
デザイナー(バンド)の持つ精神論が好きで、そこに共感したから、彼の服が好きって人もいれば、このデザイナー(バンド)知らないけど、見た目がカッコイイから着るって人もいますからね。
まぁ、でもデザイナーがどんな人なのか、どんな考えを持ってる人なのかを知ってる方が、面白いし、愛着も湧くとは思いますけどね。
ファッション好きな人、勉強している人は、この本を読んでもいいのでは?と思いました。