20240406 告知と日記。

日記再開。手書きからまたwebへ戻ってきた。手書きで書いた分は封印するがwebに載せた前回までの分は冊子にして売る予定。

なあんだ!お前たちか、寝たりぬ顔をして!
何をしたのか、昨夜?

ポール・ヴァレリー「夜明け」(菱山修三訳)

京都、みんな桜を見ていた。

生きるのメンバー数人と詩人澤村貴弘と出町柳で花見。kikuさんのバジルをつける餃子が去年に引き続き美味しい。秘数3(中沢新一)の話をしながら食べた。

3は現実をつくりだす力をひめている。しかしあくまでも謙虚な3は、現実を超越したものがあることも知っている。

中沢新一『バルセロナ、秘数3』


この秘数3を引用して音声詩をつくる。4月12日19時から極楽寺にて出演予定のイベントでやる。バイリンガル朗読会らしい。俺は『対訳 左川ちか選詩集 Selected Translations of Sagawa Chika's Poems』の菊地利奈さんとペア。この日から俺の英語表記はSmog Lee Shunになる。菊地利奈さんにSumoguri Shunが気に入らないと相談したらLeeになった。素潜り旬は、素潜 り 旬 だから、3つに分けたほうがしっくりくるし(秘数3)、ブルース・リーやロック・リーの魂を受け継ぎ、鏡張りの部屋で戦ったり八門遁甲をひらいたりすることになるだろう。

線描さんが庭をつくっている場所へ行くと、線描さん達が作業していた。庭ができる様を見せてもらえるなんて貴重だ。庭師、凄い。立派な本棚から、萩原朔太郎『詩の原理』の文庫や、ポオ『詩と詩論』を見つけた。CD棚を覗くと、森本レオがマラルメを朗読したやつがありびっくりした、びっくりしただけ。

庭、というと俺は高村光太郎「後庭のロダン」の「素朴な飛躍」を思い出す。

ぐらぐらと目まひがすると、
ロダンははっと気がついた。
たそがれ時のオテルビロンの階段を
両手をうしろにして庭から昇る彼の顔に、
ああ何といふ素朴な飛躍。

高村光太郎「後庭のロダン」

「素朴な飛躍」をキーワードにして庭について話す、ということをしてみたい。詩人と庭には密接な関係があると思うし。俺はゲーテの庭の家にも行ったことがある。

家に帰る前に、お世話になったギャラリー兼カフェのクロージングパーティーへ寄る。妻と出会った場所がなくなるのは寂しい。24時間やるらしいから明日も行く。紙皿にのせたピザを妻とそれぞれ持って急いで帰った。


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