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浜の朝日の嘘つきどもと 映画感想 どちらが良かったのか

経営難により手放すことになった映画館・朝日座
気落ちする支配人の前に茂木莉子よいう冗談みたいな名前の女性が映画館を立て直そうとやって来た
もうスーパー銭湯が建てられる予定になっている
しかし莉子はまだやれることがあると奮闘する

何気なく観たらとても良い映画だった
莉子(ということにしておく)の過去話で、辛い時期に出会った教師を演じているのは大久保佳代子さん
友達のような教師のようで保護者のような役割がぴったりとはまっている
大久保さんに泣かされた本作

この場所がなくなったら寂しいと、最初は客が来てくれる

しかしスーパー銭湯が建てば雇用が生まれる
そうしたら都会へ行って帰って来ない子供が帰って来るかもとそそのかされた地元の人達は手のひらを返して、映画館からそっぽを向く
この辺りの描き方がリアル
都会で職を得たら帰ってくるわけないのに(職を持たない人なら戻って来る可能性はあるが)、少しでも可能性があるならと映画館よりスーパー銭湯を支持するあたりの人達の態度の変え方には悲しいけどこうなるわなと思った

実際のところ、ミニシアター系の経営は相当厳しい
ラスト付近でスーパー銭湯内に映画館を作ってくれと頼んだというアイデア
正直、こっちの方が生き残りの可能性が高いと思う
映画も観れる銭湯 映画を観た後に銭湯 悪いやり方ではない
朝日座は生き残ったとしても数十年後はまた経営難になりそうな未来になりそう
映画館の生き残りは相当厳しいと考えてしまった

とはいえ、そんなことは考えずに良い話だったと終わることが出来る

映画館を存続させる為にはまず足を運ばなければいけない
そんなことを感じた


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