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屋根裏のチェリー 吉田篤弘 読書感想
古いアパートの家賃収入で暮らしているサユリ
屋根裏でお気に入りのレモンソーダを飲んだりして、閉じ籠っている
話し掛けてくるのは頭の中にいる存在の小さなチェリー
いつまでも閉じこもっちゃいけないとチェリーはいう
チェリ―は空想上の友達というよりももう一人のサユリのような存在
屋根裏に閉じこもりながらも、くじらオーケストラの楽しかった思い出、好きな食堂に想いを馳せている内に、行動して人との関わりが増えていく
ゆっくりとした話なので物事がドラマチックに起こるわけではない
しかし屋根裏から舞台がどんどん外へと開けていく展開がいい
これぞ吉田篤弘さんの作風だなと思う
土曜日のハンバーガーがとても食べたい あの世界観で味わうハンバーガーはきっと美味しい 飲み物はレモンソーダで。