男ともだち 千早茜 読書感想
絵本作家を志しながらイラストの仕事をしているカンナ。
同棲している彰人には仕事の愚痴も話せず、時折妻子持ちの真司と不倫の関係を続けている。
そんな折、学生時代友人だったハセオから電話が掛かって来る。
出張でそっち行くから会いたいと、約束をする。
話だけ聴くと全てを持っていそうなカンナ。
正直、周囲にはいて欲しくない。
恋人と同棲して、でも不倫して、理解ある男ともだちがいてー。
自慢かよと思うわ笑
ただこれは現実ではなく小説のことだから、
カンナのことを嫌いにもならず、そういう人として捉えることが出来た。
彰人が男ともだちをなんかずるい響きっていうのわかるな
男女逆でも自分のパートナーが「女ともだちが」「男ともだちが」と、そっちにいい顏して甘えているって知ったらやっぱり嫌な気分なるよ。
そういうのわからないって言う人も逆にされたら、ものすごく怒るんだろうな笑
ハセオがものすごく大人でカンナに優しくしているっていうのがもうずるいわ
それでいて彰人が出て行ったことで泣くカンナに容赦なく自分が捨てたなら泣いてないだろと言う場面がものすごく好き
やっと終盤でカンナが甘えているだけじゃダメだと気付いて、ほっとする
友達なら、対等がいい
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