私をくいとめて 綿矢リサ 読書感想
30歳を過ぎた黒田みつ子
みつ子の頭にはAという答えをくれる存在がある
自問自答のようなAIの回答のようなAがいるから、さほど寂しくない
時々ご飯をわけてあげる取引先の相手がいて、好きなのか?と考える
おひとりさま小説といっているが、おかずを渡す相手がいるから完全におひとりさまというわけじゃないと思う
結婚してイタリアへ行った親友を尋ねていく描写はよかったな
人がいっぱいで、たくさんのご飯を食べさせられてちょっともう苦しいというのわかる
人の恋愛に口出ししないというスタイルもいい
それ幸せか?と傍で見ていて思っても、本人がそれを幸せだというのなら認めるというのもありなんだ
良いように使われているかと思ったら、意外と妥協している部分もあるし。
Aという存在があってよかったと思える小説だった