不審者 伊岡瞬 読書感想
フリーの校閲者の里佳子は夫の母と同居している
最近は物忘れしているのではと気にしている
そして園から息子の光汰が知らない人と会話していると連絡を受けた
誰かと尋ねたが、光汰はわからないと答える
その誰かは夫が家に連れて来た 義母が離婚した際に義父について行った生き別れの兄だった
ラストまで読んでこんな話だったかと驚かされた
本当に紹介されたのは生き別れの兄なのか
何しろかなり昔なので義母はこの人誰?とか言っている
それに怪しげな会社に勤めている
どうやって信頼出来るというのだろう
名乗り出たのはこの家の相続権のこともあるからじゃないか
呑気な夫にも苛立つし、今まで住んでいた家に異物が混ざっていく嫌な空気がまた絶妙に描かれている
真相を読んでかなり驚くのは間違いない
騙された!