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tkganz
死にたいって誰かに話したかった 南綾子 読書感想
友達も出来ず、職場でも笑われたりいじめられたりする奈月
母は引きこもりの兄の面倒を見るように言って再婚する
奈月は「生きづら会」を開こうとパーパーをあちこちに置く
一人だけ連絡してきた雄太は「女なら助けられることばかりだろ。男は生きづらい」と一方的に話す
その雄太はネットカフェで生活している
家が無いなら家に来てはどうかと誘う奈月
その家はとんでもなく散らかっていて雄太は掃除を始める
カオス過ぎる始まりから、どんどん「生きづら会」が発展していく
もう冒頭のクリスマスツリー仮装を陰で笑われているあたりが辛いわ
その奈月は何故自分が浮いているか全く理解出来ていない
雄太も女性を待ちぶせしたりと何が悪いかわかっていない
不倫だと思っていたら相手に訴えられた医師の薫
何もかも上手くいっていると思い込んでいたら自分より上のレベルの人を目の当たりにして私物を盗んでしまった茜
皆、どこか生きづらさを抱えている
一見幸せそうで何も不自由ないよね?という人も、行き場のない気持ちを抱えている
茜の過去が明らかになった瞬間は、うわ…となった
きつすぎる これで幸せにならなきゃとなってしまうのは無理もないよ
簡単に克服なんてできない その通りのことが書いてある
でもその辛さを曝け出せる人がいるというだけでも救われるのかもしれない
そうして生きていけたら、案外なんとかなるものだ