運転者 喜多川泰 読書感想
保険会社に転職した修一
契約していた人が都合でごっそりと契約をやめる展開になる
歩合制のためにそろそろ給料がないに等しい状態になるのもわかっている
苛立つ修一には娘の学校へ行く用事も、母からの電話にすら出る余裕がなかった
その修一の前にタクシーが停まる
何故か修一のことを知っているタクシーの運転手は、お題は要らない、今メーターにある数字がなくなるまで乗り放題と告げた
無茶苦茶だと思いながらも、面白く読めた
保険の契約が取れない苦しさ 家族を背負っている為に焦りもある
そんな中、上機嫌でと言われてもイライラするだけでしょう
でも不思議と上手くいく人って、いつも人当たりがよく、機嫌が悪いというのを見せない
そんな人の周りには人が集まり、良いことが起こる
なかなか上機嫌でいることは難しい
でもちょっと前向きでいたいかなと思わせる一冊
運転者さんが何故現れたのか
その理由に感動