その愛の程度 小野寺史宜 読書感想
溺れている二人の子供。守彦が助けたのは血の繋がりがない娘ではない子だった。
そこからぎくしゃくし始めて、別居の流れとなる。
別居の間に助けた子供の母親に声を掛けられて、働いているカフェへ通うようになった。
溺れている子供達 血の繋がりはないとはいえ、娘を助けたはずだった
しかし腕の中にいるのは別の子だった
娘は他の人が助けてくれた
これだけだと重い話かと構えていたけれど、守彦が淡々と受け止めているせいか、深刻な状況に思えず進んでいく
助けた方の子とも仲良くなるし、その母親とも親密になっていくし、えーっと思うような展開になるし、意外な結末だった
いつも守彦に相談してくる後輩の話を聞きながら、その彼女どうなんだと思いながらも、案外幸せになれるのは後輩の方だなと思う
ストーリーに登場するには自発的に動くのが大事 止まっている間に人は動いていく