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sachikoua
だから殺せなかった 一本木透 読書感想
連続殺人の犯人が新聞社に犯行声明を送って来た
ある記者に対して殺人を言葉で止めてみろ 声明文を一面に載せ、反論も掲載しろと。
載せなかった場合、次の犠牲者が出ると書かれていたので犯人の挑発に乗ることにする
目的は何か 犯人は誰か
話題になる一方で新聞の売上は伸びていく
完全に騙されましたよ 犯人があの人で、本当の親はあの人で、実はあれとか
良い話風で終わるかと思ったら最後に爆弾落としてくれた
この物語、何故か最初は血の繋がらない家族の子供、光太郎の視点があって、なんの関係になるのか、全然読めないまま進んでいく
光太郎が犯人?血が繋がっていないと知った時に荒れているし、変だなと。
その上、しつこいくらいに不倫している教授の話題が出て来る
光太郎の本当の親ってこの教授では、……と予測する
そして犯人
ワクチンと名乗る犯人からの手紙を紙面に載せたことで新聞社はこれまで落ち込んでいた業績から部数を伸ばしていく
怪しい人いるし、内部犯だな!と予想する
それはもう作者の掌の上
いや、騙されました
あんな良い家族の話をやっていて、犯人は。
そして真の父親は誰かという種明かし。
そうか、としんみり終わらせるかと思ったら、実は知ってました。
真犯人よりも後味悪すぎた。