星くずの殺人 桃野雑派 読書感想
格安宇宙旅行のモニターツアー 宇宙ホテル星くずで事件が起こる
無重力で向かないはずの首つり死体
自殺か事故か殺人か
殺人ならこのツアー客の中にいる
一刻も早くツアーを切り上げて地球へ帰るべきなのか 判断している途中でホテルのスタッフたちが過剰労働から逃げ出してしまった
クローズドサークルはとうとう宇宙にまで舞台となった
宇宙という限られた空間、小細工も簡単に出来ない
何より犯人となるにはデメリットの方が大きい
犯人はこの中にいると捜査をしたらばれる
なのに殺人なんてするだろうか
面白い設定だった
そういう真相かと驚きもあったけど、身勝手な理由に腹が立ったりもした
ツアー客の中のこの子はもしかして探偵?と思ったら違った
探偵が不在の中、知恵で犯行が暴かれていくという形も面白い
何よりもしんみりとし掛けたエピローグで、ラストの一言が笑いに変えてくれたのがよかった
あのキャラ最高です