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君が手にするはずだった黄金について 小川哲 読書感想

作家の僕が語る短編エッセイのような小説のような世界観
リアルなのかフィクションなのか

タイトルから勝手に詐欺師の主人公の話だと思っていた
詐欺師みたいな登場人物は出て来るけど、ちょっと違う

短編なのだけど、作者の体験談なのか、嘘なのか
微妙な線を突いている

学生時代の知り合いが自称投資家になった詐欺やってたり、
漫画家がネタ話の為に話をお願いしますとか
あの日何していたっけ、と仲間で話を始めたり

作家の想像力ってすごいな

あの漫画家の話は一種のホラーっぽかった
自分が話した内容を奪う人いる
しかし一般人じゃなく、インタビューでそれを自分の考えみたいに話す人って知らない人達からしたら信じるだろうし、不快に思うのは仕方ない
そういう人って自分が聞いた話だと思わずに、聞いた瞬間に自分に置き換えるから、それ僕が言ったことですって言っても無駄になる
その怖さがあるあるで、会ってしまったらもう取り込まれるような怪異だった


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