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夏の庭 湯本香樹実 読書感想

児童文学。
大人が読んでも面白い。
夏休みのころ、友達と一緒に過ごしてわいわいやっていた二度と戻らない日々を思い出すような。

三人組の子供が死んだ人が見たいからもうすぐ死ぬんじゃないかというおじいさんを見張るという不謹慎な動機から始まるのだけれど、おじいさんが食わせ者でだんだんとあしらったり、こき使ったりして仲良くなっていく過程が好き。

愛される老人?そんなの知るかというくらいの偏屈頑固愛想無し

そこにぐいぐいといく行動力が子供だからこそ

こき使われながらも次第に打ち解け、お節介を焼きそれが遠出という冒険をしたりと成長していく。

このまま続いてほしい夏

終わりはやはり想像通りで切なくなってしまった
大人になってもきっと彼らは忘れないはず。
おじいさんだけじゃない、三人組もおじいさんに会えて良かったはず。

心強くないか、って台詞、そう繋がるのかと頷く。


読書感想文に選ばれそうな本だけど、大人になってから読んでも絶対に面白い。

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