##NAME## 児玉雨子 読書感想
ジュニアアイドルの雪那 しかし人気がないのを自覚している
水着を着る撮影会ではカメラを持つ人が寄って来ない
そして大学生になった今、雪那は少年漫画の主人公の夢小説にハマっていた
タイトルはなんだろうと思ったら、なるほど、自分の名前を入れずに読む夢小説かと納得した
夢小説を知らない人からしたらなんのこっちゃと思われるけど、
その世界観を使った二次創作に自分がキャラとして参加している感じかな
雪那がハマっていると紹介されていた少年漫画、設定とか名前はいじっているけど、あれかなと連想させられる作品がある
作者が書類送検されているのも一緒 たしか新章開始も一緒
思い入れある人達からしたら一大事件だったでしょう
そこをなぞって書いているのかと思った
ジュニアアイドル時代、毒親っぽい母からあなたがやりたいって言ったんでしょうと圧をかけられて、オーディションを繰り返す雪那
しかし中学に入ってから、検索したら簡単に本人だとわかるので気持ち悪いと評される立場になる
子どもに水着を着せて撮影会とかあり得ないと世間で非難されるが、
売るためにとこんなことを平気でさせていたのもあったでしょう
それにグラビアじゃなくても女児向けファッション雑誌で服の紹介と同じように水着を着る子もいるわけで、それを見て興奮する人もいるんじゃないか
だったら全部マネキンに着せて雑誌に載せるかっていえば、そうならないままじゃないのか
そして望んで仕事をしている子も中にはいるんじゃないか
美砂緒ちゃんは少なくとも後悔もなく生きていそう
被害者だ、闇だと突き付けられた雪那の心の不安定さは、望まないまま仕事をしていた子に共感を得られそう
しかしあなたが訴えないから私が書くからって、何だろう
よくそんなこと言えるなとぎょっとした