草原のサーカス 彩瀬まる 読書感想
姉の依千佳は製薬会社へ妹の仁胡瑠はバイトをしながらハンドメイドのアクセサリーを作っている
それぞれの立場が上がっていく
しかし気付かないうちに道も外れていくことにもなった
依千佳の夫となった人が酷過ぎてあのあたりの描写がきつかった
子供が欲しい でも育児に協力はしない 依千佳の地位が上がっていって忙しいのもわかっていて、平気で普通はもうみんな子育てしているよと言い放つ さらに浮気 じゃあ慰謝料もらうわとなったらひどい女だと言う
悪魔はお前じゃい
依千佳と仁胡瑠は似てないようでお互いこれはまずいというのが気づかないところがそっくりだという印象
依千佳を見ているとやばいと薄々わかっていて会社に尽くすのは危険だな
断ったら社内の地位は危ぶまれる でも続けたらとかげの尻尾きりされるだけ なら会社を見切ったほうがいい
仁胡瑠は運命のパートナーと思い込みが激しかったな ビジネスパートナーとして割り切れていたらよかったのだけれど、それならあそこまでの働きが出来なかっただろうし
堂島さんが最初うさんくさくて途中から足を引っ張ってくる存在になるのでは?と予想したら良い人だった 知名度利用しようとはしているのだろうけど、訪ねて来てくれるのは堂島さんの良さだよ この人とならうまくやれるのだろうな 距離感ってとても大事
相手にとって良かろうとしたことも、え、これ仕事だし…というのに気付かないとなという気持ちになる
いい終わり方でよかった
姉妹と同時に人との、仕事との距離感を学んだ気になった