こまどりたちが歌うなら 寺地はるな 読書感想
親戚が経営する製菓会社に転職した茉子
古い体質の会社に戸惑いながら意見すると、面倒そうな対応をされる
両親は何故か茉子の同級生を部屋に入れて仲良さそうにしている
読んで思ったけど、そりゃ、まあ、コネで正社員になれたと思われるのは仕方ないと思う
同じ課でずっとパートをやっているけれど社員にはしてもらえない有能な人
まだひと昔前だった為に離婚して子供がいる状態で雇ってもらえるだけマシだったという本音
コネ入社の人に冷たく当たらないだけかなりまともな人
堂々とコネの人とか可愛げないとかパワハラする人がいる
いつまでも会社に口を出す会長
家族でもないのに人の家をうろうろする同級生
色んな人がいすぎでしょうと思うが、それが社会のリアル
コネの人でなかったら、あんなに強い口調では言えないのも事実
嫌いな人には親切にはしないというのも現実味がある
そこを指摘されるとさすがに言い返せないのか
親の介護で会社を辞めます でも実は兄弟の中で一番出来が悪くて母からダメ扱いされていて、認知症をわずらった今、お前はダメだと罵られる描写が生々しかった
それで出来の良い兄弟は母を放置しているとか、よくあるやつ
誰か一人に押し付けて遺産だけはしっかりと貰っていくもんだ恐ろしい
奥さんが同居拒否しつつ、時々は様子を見に行くというかしこいやり方をしていて、潰されずに済むと思った
会社だけではなく家族のことも書かれている
面白い一冊だった
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