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お見舞い弾丸ロサンゼルス
昨年の暮れごろから、最愛の叔母がどうもお腹の調子が良くなさそう・・・というのは電話で話していて分かっていた。
だけど普段は様子も分からず、ロスの親戚も何も伝えてきてはくれないので最近メールのお返事もないしどうしたのだろう?と思っていたら、なんと入院中。一度入院して手術したものの、また感染症で入院したとのこと。
居てもたってもいられず、6月に入った金曜夜、思い立って弾丸ロサンゼルス、お見舞いに行くことにした。
ちょうど実家の母も認知症が進み、いろいろな身体上の不具合も出てきて来週手術・・・というタイミングで、どうやったら叔母と母の両方を看病できるか?というと答えは2泊だろうがロスへ行く!そしてその後実家へ~。
幸い、ゆっくりではあるが毎日少しずつ力を回復させる、そしてその後に本格的な治療方針を決めるという病院で、叔母は弱々しくではあるが笑顔で私の訪問を心から喜んでくれた。
日曜日は朝から晩までずーっとベッドの側でお話相手になり、週末なので訪れた夫の従姉妹たちとも会えたし、やはり行って良かった。
こういう時のために貯金はしておかないと・・と思わせる出来事。 結局一番大切なのは家族の健康なのだ。
ロスから空港へ向かうべき早朝、ホテルの部屋のテーブルに足をひっかけて転んだ。
「いったーーーーーい!!!」
と叫んでベッドにつっぷした後、そろりと足をみると・・・・
左中指がぐにっと曲がっている!!
泣きそう。。。 病院へ行くこともチラッと頭をかすめたけれど、明日は日本で用事がある。医療用のテープも持っていない・・・
ぐるりと部屋を見渡して、紙コップをつつんであったビニール袋を発見した。いくつか破いて、指にグルグル巻いて急場をしのぎ、部屋履きで持っていたちょっとだけ可愛いスリッパをひっかけてタクシーで空港に向かう。スーパーで買った「タイラノール」(一般的な痛み止め)を持っていて本当に良かった・・・泣
タクシーは1日目にお世話になったジョージに再度お願いしていたので、2階からスーツケースを降ろすのを手伝ってもらい・・くうっ、人の優しさが身に染みる。
ジョージとはタクシーでの30~40分の間、ずっと人生で何が一番大切か、を語った。お金より何より、やはり愛する家族や身近な人のために何が出来るか?
悪い事をするヤツはやはりカルマで自分に降りかかる。悪い言葉を使っていても、そのまま悪い運命に引きずられがち。
ジョージは、LAX空港で、お金を支払った後、Bye! Take care! とお別れをした後に、「やっぱり・・」という感じで私の後を追いかけてきて、チェックインカウンターまでスーツケースを運ぶのを手伝ってくれた。
こんなに素敵なタクシー運転手に出会えて、そして叔母の笑顔が見れて、3日間のうちに往復20時間のフライトのしんどさも、足指の骨折もふっとぶ爽やかな弾丸トラベルだったな。