息子のうんちとの仁義なき戦い2
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寝返りをしだして、お医者さんに弱いと指摘された腹筋が鍛えられてきたのか、うんちが出るようになった。
離乳食も食べるようになったおかげでうんちの生産量も安定し、うんちが出る度におむつを眺めてほっとした。
時は流れ、生後10ヶ月となった。
離乳食の5倍粥を嫌がるようになった。
どうやらベチャッとしているものが嫌なようで、歯ごたえのあるものは好んで食べた。
まあもう歯も8本あるし、普通のご飯食べさせてみるかーと思い、軟飯を与えてみた。
これが彼の排便生活を狂わせた。
便秘になったのである。
息子は麦茶がとても好きで、1度の水分補給で100mlほど飲み干す。ミルクもまだ食後に100ml飲んでいる。それでも軟飯の威力は凄まじかった。便がコロコロでうさぎのよう。おしりふきがいらないくらい硬いうんちになってしまった。
頭に『綿棒浣腸』の文字がよぎる。
しかし綿棒浣腸は前回の便秘で何度も何度も試し、挫折した。
どうにもならず、病院で綿棒浣腸をしてもらったときの血まみれの綿棒……顔を真っ赤にして泣きながら暴れる息子の姿……。
思い出して気が引けた。
なんといっても、綿棒浣腸では結局出なかったのだ。
小児科の先生に、注射器みたいな浣腸のお薬を入れてもらってすっきりした。
私は浣腸を求めて小児科に車をとばした。
診察室に入るなり、「綿棒浣腸は出ないので、浣腸してほしいですっ★」と伝えた。
しかし、先生いわく「症状を聞いてると重症という感じでもないので、ドラッグストアとかに売ってる赤ちゃん用の浣腸を試してください。病院にあるものは大きいから強すぎると思うので」とのこと。マルツエキスといううんちを柔らかくする薬だけもらって帰宅した。
結局暴れる息子を抑えて肛門をいじる必要があるのか……
私は絶望した。
それからのうんちは、処方されたマルツエキスのおかげでやや柔らかくなった。
「お、これはワンチャン浣腸しなくていいかも」と淡い期待をしたが、翌日のうんちはもうコロコロになってしまった。
もう逃げられない……。
私はドラッグストアで購入したイチジク浣腸を手に取った。
休みだった夫が息子の足をむんずと掴んで固定する。
息子はこれから起こるであろうなにか恐ろしい出来事を予感し暴れ回っている。
私はAPEXで鍛えたエイムを活かし、迷わず息子の肛門にイチジク浣腸をぶち込んだ。
息子はお腹が痛くなったのか泣いている。
お腹をさすってあげながら時を待つ。
3分くらい経っただろうか。
息子が泣き止んだ。
おむつからは激臭がする。
おむつの中身をのぞきこんだ。
💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩
イチジク浣腸にこれほど感謝した日があっただろいか。いや、ない。
綿棒浣腸、お前は何なんだ。
これからは、息子の消化器にあった離乳食を用意すると神様に誓う。