SnowManに学ぶ、組織強化と個人強化の両立~「際立つ」と「浮く」の違いとは何か~
お久しぶりです。
最近SnowManに沼っているミーハーのすみれです。
SnowManがゲスト出演するということで、珍しく金スマを見ておりました。
そこでの彼らの関係性が自分が組織開発で目指したいものと近いものを感じたので、シェアしようと思います。
司会の中居くんが、SnowManのメンバー同士の関係性も踏まえて理想のジャニーズグループについて下記のようにまとめていました。
SnowManは9人組のジャニーズグループで、19歳〜30歳までの一回りほど違うメンバーが集まっています。それぞれ個性も違い、活躍する場はモデル・映画やドラマ・バラエティと様々です。メンバーの中には自分の活躍の場や強みについて手応えを掴むことができず燻っている者もいました。
最近では、第46回日本アカデミー賞で「優秀助演男優賞」と「新人俳優賞」をW受賞した目黒蓮やパリコレにモデルとしての出場を果たしたラウールなど若手メンバーの活躍が注目されています。
それに対して、中居くんが年上のメンバーたちに「嫉妬とかしないの?」と番組の中で振りました。振られたメンバーたちは「彼らの活躍のおかげでSnowManがさらに脚光を浴びて、多くの人に知ってもらえて感謝している」と答え、続けて目黒蓮も「何かしらチームに貢献していきたい。と思って個人の活動に励んでいる。こうやって直接感謝を伝えてもらえるのが本当にありがたいし、嬉しい。」と微笑ましい掛け合いが番組内では見られました。
このような関係性こそがグループから個人を浮かせているのではなく、際立たせていると言えるのでしょう。
ここで、「際立つ」と「浮く」の違いについて改めて考えてみたいと思います。
際立つとは
ググると、「他との違いが明瞭で、人目を引く。目立つ。」と記されています。今回の文脈に当てはめると、「スポットライトが当たっている当人もグループの一員として少なからずグループ(他のメンバー)からの恩恵を受けている状態(それを認識している状態)」と解釈しました。つまり、仲間との関係性があるからこそ良い意味で輝くことができるし、高いステージを目指せる環境があるのです。
浮くとは
こちらは、「ある集団の中で仲間との接触が薄くなる。遊離する。」とネットに記されています。際立つとは違って、集団の中での関係性が希薄なことがわかります。今回の文脈で言い換えると、「自分に当たっているスポットライトが自分自身のみに起因(or起因していると認知)しており、独りよがりな行動が目立つ状態」と解釈できます。
この「際立つ」が組織開発の理想像の一つとして、かなり的を得た表現ではないかと感じています。いうまでもないかもしれませんが、組織開発では、個人の能力を伸ばしつつも組織力を高めていくバランス感覚が非常に大切です。しかし、この矛盾するような事象のバランスを保つことは非常に難しいことでもあります。それを「際立つ」では、相反するような双方の要素を含んで表現することができているのです。
また、「際立つ」と「浮く」は紙一重でもあります。組織の存在を無視して個人を強化しすぎると「浮く」、組織のことも考慮して個人能力を高めれば「際立つ」。かといって、組織力を高めるが故に個人能力を無視すると誰も目立つことのない存在となってしまいます。多くの企業は、潜在的にでもこの「際立つ」ポイントを見つけるため、個人強化と組織強化のバランスを日々探っているのではないでしょうか。
少し雑ではありますが、一つ、簡易な例え話をします。
某社のマーケチームが新商品のPR施策を検討していました。前職でイベント企画・運営の経験があるAさんは、新商品のターゲット層を踏まえ、ショッピングモールのオープン日に合わせたイベント開催で費用対効果が見込めると仮説を立て提案しました。見事予算を獲得し、Aさんはディレクターとなりました。イベント企画〜運営まで予算を配分する管理部門、商品ターゲットを絞った商品企画部、一緒に当日運営を手伝うマーケチームのメンバーともうまく連携し、成功をおさめました。このプロジェクトに携わった人は決してAさんだけではありませんが、このシーンではプロジェクトを主導したAさんが「際立っている」と表現することができます。
一方で、同じマーケチームのBさんは自身のコネクションを使ってTVCMを打ち出しました。TVCMの実施が広告代理店と決定後、事後報告的に管理部門やチームのメンバーに伝えました。大きいプロジェクトのため目立ってはいましたが、管理部門や商品企画、その他のメンバーからの理解を得ることはできず、悪目立ちした結果となってしまいました。このBさんの状態は「浮いている」と表現することができるのではないでしょうか。
さて、私が現在人事を勤めている株式会社PoliPoliも社員が10名ほどの企業で、数だけで言えばSnowManとほぼ同規模です。更に、複数事業を展開しているため、メンバーごとに事業状態も職種も活躍できる時期もそれぞれ異なっています。正直、ひとりひとり見ている領域が異なりすぎていて、互いに行動や成果の意義が理解できないシーンも多々あります。それ故、日々不安を抱えてしまうことも多いのが事実です。
だからこそ、私たちは今まさにSnow Manのような互いを際立てさせられる状態を目指さなければならないと思うのです。ここを耐えられるかどうかが組織力や事業成長に大きく繋がってくるような気がしています。
もちろんSnowManも最初から上手くお互いワークしていたわけではありませんでした。もともと彼らは正式デビューの1年前(2012年~2019年1月)まで6人グループでした。現在注目を浴びている若手メンバーを中心に3名は、そこへ合流する形でメンバーとなっています。番組内でも語っていましたが、同じグループの仲間になるまで先輩後輩の関係性であったことから、距離感をうまく掴めないこともよくあったようです。それでも共通の目標を掲げる中で、お互い腹を割って話す経験を積み重ねて仲間としての意識をつくりあげてきました。
私は、まんまとそんなSnowManのマーケ戦略にハマり、今特段際立っている目黒蓮きっかけにグループ自体に関心を持つようになり、今ではどっぷり沼っています。メンバー全員の名前もメンバーカラーも個性も把握するほどです。(笑)
PoliPoliもSnowManのように、個人個人がそれぞれの場所で適切なタイミングで輝けるように、際立てるように、組織基盤を整えていかなければいけません。まずは私自身が一人一人の働きがどのように事業へ関わっているのか俯瞰的に認知し、それを理解しようとする姿勢と日頃の感謝を忘れないように行動していくことを一層意識していきます。
いつかメンバーそれぞれの際立った活躍がPoliPoliに関心を持ってくれる人を増やし、ユーザーが増え、メンバーが増え、ファンが増え、より素敵なサービスを展開できる企業になるように。
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