09|出席番号の宿命
それは、いつだって、急にやってくるのである。
『今日は、出席番号の一番うしろからにしようかな』
などと、教師のきまぐれから。
学年に2〜3人はいるであろうよくある姓のわたし。
ワタナベさんがいない限り、いつだって出席番号は、最後の可能性が高かった。
ゆえに、一学期などは、席が後の方になって、うれしい棚ぼたもあるのだが、
それはいつだって突然にやってくる。
今しがたうわの空であった英語の授業や、
音楽の発声、
そして、保健体育。などなど
真ん中あたりの名前の奴らめ!
ずるい。名前、交換してよ。
しかし、『いきなり』はやめてほしい。
しかし、
『あ』の段の人は、もっと嫌なのかもしれない。
きっと、アベさんやイトウさんは、ハートが強いんじゃないかな。
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