すみあめ

7月からイラストエッセイを始めました。 https://www.instagram.com/sumi_ame_/ 皆さまからの反応お待ちしております。動画がnoteにUPできないので、instaご覧ください🙏 墨雨|SUMIAME ✏️ Illustration 🎪 Essay

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02|私バック・トゥ・ザ・フューチャー

母→私→息子。初めての二人三脚 ほぼ愛せない母への。唯一愛せる記憶。それをふと思い出したの。 それは、ある春の、心地よい風と緩い陽射しの中で。母がなんだか親らしい事をしてるなぁと感じながら自転車の練習をしていた。 その日は、補助輪が外れた、人生の中で特別な日になる。 後輪の上にある銀色の荷台を両手で掴みながら、後ろから支えるように母は駆け出す。補助輪に慣れてしまった私は、変なチカラが入ってしまい、なかなかペダルを漕ぎ切れない。どうしても両足をすぐに地面につけたくなってしま

    • 10|おじいちゃんの聖域

      私は、祖父母に育てられた。
 おじいちゃんは、いつもコタツに入り、正面のTVを見ていた。 TVで見るものは、だいたい決まっていた。
 夕方には相撲、
夜は野球、
休みの日はマラソン。 子どもながらにつまらんのうと思っていた。 なぜなら、テレビに動きがあんまりナイからだった。 
あるにはあるが、そんなに大きな動きは、ない。 テレビの中の構図が同じというか、ちょっとしか動きしかない。
 そう、思っていた。 相撲なんて、向かい合って、ハッケヨイ、組んでも、すぐどっちかが転ぶだけ

      • 09|出席番号の宿命

        それは、いつだって、急にやってくるのである。 『今日は、出席番号の一番うしろからにしようかな』 などと、教師のきまぐれから。 学年に2〜3人はいるであろうよくある姓のわたし。 ワタナベさんがいない限り、いつだって出席番号は、最後の可能性が高かった。 ゆえに、一学期などは、席が後の方になって、うれしい棚ぼたもあるのだが、 それはいつだって突然にやってくる。 今しがたうわの空であった英語の授業や、 音楽の発声、 そして、保健体育。などなど 真ん中あたりの名前の奴らめ!

        • 08|マクドナルドを嫌いになれない理由[絵日記]

          子どもの頃、僕は荻窪と言うところに住んでいた。
環八という、大きな道路が走っていて、南下すると、高井戸っていう街があった。 そこにはそびえ立つ白い灯台みたいな煙突があって、結構遠くからでも、その煙突がよく見えてた。吐き出される白い煙とたもに街のランドマークになってた。 当時のぼくは、自転車に乗って、友達と走り回ってた。
その高井戸にも、よく自転車で行った。 ある日、その煙突の下にある温水プールに行ったの。 事件は帰り際に起こった。 夕方、その高井戸から、荻窪まで帰ろうとした

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        02|私バック・トゥ・ザ・フューチャー

          08|マクドナルドを嫌いになれない理由[絵]

          08|マクドナルドを嫌いになれない理由[絵]

          07|UFOに遭遇して、ソバすする

          その当時は、まだセブンイレブンが文字通りam7時からpm11時までの営業時間であった。 わが家で遊んでいた友達が、『もうすぐ11時だからイレブン行こうぜ』と言った。 小学生であったにもかかわらず、ぼくたちは、自由に夜を徘徊していた。 お互いに祖父母に育てられていた家庭環境にあったからか、その辺のガードが極端に甘かった。 ぼくたちは、それぞれ自転車にのって、 ぼくが前を、友達がその後を、 つまり2台が縦に並んで、県道を走った。 時折、僕が後の友達に顔を向けながら、 耳にあ

          07|UFOに遭遇して、ソバすする

          06|ほっとけ、粋? と吐息。

          私の記憶が確かならば。あれは確か小学校の2年生頃だったと思う。
 友達の家で遊んでいると、3時のおやつにと、紅茶とホットケーキが。 どうやら品格のあるお家柄の「友達の普通」はちょっと違う様子で。
紅茶はソーサー付き、匙と角砂糖がのり、
ホットケーキには、ナイフとフォークがついてた。 祖父母に育てられたぼくには、なかなか縁のないシチュエーション。 緊張しながらダイニングテーブルにつき、友人の方をうかがいながら、 見よう見まねで、紅茶をすすり。 つづいて、友人の後を追うようにホ

          06|ほっとけ、粋? と吐息。

          05|あくび、うつる

          __何かを伝達してる? 昔から、気になっていた事がある。それは“あくび”がうつること。 目の前の人があくびをすると、こちらまでつられてあくびをしてしまう。 逆もしかり。 それは、きっと、空気の塊が、等高線のごとく空気中を分けていて、 酸素濃度の低いラインに、ひとたび足を踏み入れると、 起こるようにも思える(予想)しかしだ、空気感染的な気配をよそに、 気づきが。 それは、“電話”である。 いまではめっきりと少なくなった“長電話”で、体験したことが。 その昔かれこれ1時間以上

          05|あくび、うつる

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          05|あくび、うつる(制作過程タイムラプスに解説つけてみました)

          絵日記用の絵のプロセス動画です。 日記部分はこれから書きます... ■〈作者〉 SUMIAME|墨雨 https://www.instagram.com/sumi_ame_/

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          01|家庭内ホストクラブ[動画版]

          こちらは前回投稿した「01」の動画版です。 (全文をすぐに見たいぞ、というお客様は、静止画の方をご覧くださいませ) noteさんに投稿してみようと、思い立ってから、静止画だけでなく、動きのあるイラストにもチャレンジして見ていただきたいと。 そこで、動画を投稿したかったのですが、YouTubeとVimeoのリンクしか貼ることができない仕様だったので、前者を選びました。 なのですが、ここでまた問題が。 私の制作物は1分未満のショート作品がほとんど。 つまり、ショートのURLリンクを貼り付けようにも、貼れない仕様だったのです。 なので、再度、動画そのものを1分以上に引き延ばして投稿。やっとリンクを貼り付けることができました。 ぜひ、YouTubeショートにも対応していただきたいです。 #カイゼン 求む。 よろしくお願いいたします。

          01|家庭内ホストクラブ[動画版]

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          02|私バック・トゥ・ザ・フューチャー

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          04|僕とウサギ

          04|僕とウサギ

          04|僕とウサギ

          当時、僕は祖母にくっついて歩いていた。買い物いこう。よく駅前のデパートに出かけた。夕飯の買い物に。ウインドウショッピングも含めデパートの散歩は、時間潰しに最適だった。駅前には2つのデパートがそびえ立つ。AデパートとBデパートは連絡通路でつながっている。その空中の渡り廊下には、小さな雑貨屋さんがあった。通る人たちは恰好の餌食になるはずだ。幼い僕の目線にロックオンするものがあった。ちょこんと木の椅子にもたれたウサギのぬいぐるみだった。茶色とグレーが混ざったソイツを。挨拶するように

          04|僕とウサギ

          03|株式会社ぼく、品質管理部おくさま。

          ひとのナリワイに寄り添う仕事をしている。それを巷ではブランディングと呼ぶらしい。しかし自分のブランディングには途端にウトくなってしまう。それが業界あるある。みんなもそうだろ。ある日、自分のSNSに、こんな事もあんな事も発信してたら。奥様からやめろ!の叱咤。もちろん激励はない。地震カミナリ火事おくさま。ズドーンである。しかしながら、それは核心で。翻訳するなら「目を覚ませ」「迎合するな」「簡単に出せるものなんてウソだ」などなどand more。戦争勃発かと思ったら援護射撃でした。

          03|株式会社ぼく、品質管理部おくさま。

          01|家庭内ホストクラブ(おこづかいポイント制の愛)

          01|家庭内ホストクラブ(おこづかいポイント制の愛)

          01|家庭内ホストクラブ

          おこづかいポイント制の愛 成長とは残酷なもので。下の子もどうやら知恵がついてきて。もっぱら言うことを聞かなくなりつつあり…。一緒に住まう90歳差のお婆に悪態をつくようになったの。コラコラ。老人は敬いなさいな。しかしながら、出かけのいってらっしゃいにも返事をせず、差し出すタッチにも無視。さてどうしたものか。そこは親の特権を執行。お金で黙らせるしかない。と、事あるごとにポイント制を導入。の甘々な家庭内経済制裁。子に小遣いを稼がせることに。お婆に優しくするワンポイント!返事をする

          01|家庭内ホストクラブ