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夢はまた嵐に会えること。おすすめの嵐のライブ ベスト3


2020年12月31日。嵐が活動休止してから1年半が過ぎた。

なぜこのタイミングで今さら嵐のライブの魅力について書くかというと、先日久しぶりに嵐のライブDVDを観て、「やっぱり嵐が好きだ!嵐のライブは最高だ!」と思ったから。

嵐を好きになって15年。参戦したライブは30公演以上。
そんな私が、ぜひ観てほしい嵐のライブを紹介したいと思う。

かなり偏ったレビュー記事になるかと思うが、同じ嵐ファンの方には「わかるわかる!私もそこ好き!」と言ってもらえるように。
「ジャニーズライブなんてしょせん歌も踊りも並みかそれ以下のアイドルがニコニコ笑って手を振ってるだけだろ?」と思ってる方にも、一度観てみようかなと興味を持ってもらえるように、熱量高く書き綴っていきたい。

ちなみに6000文字強なので、めっちゃ暇なときにでも読んでください。

ちょっとくらい時間はあるけど、全部は読めないという方は「3」だけでも読んでみてください。

1.「ARASHI アラフェス NATIONAL STADIUM 2012」

嵐とファンが一緒に作ったライブ

「アラフェス’12」は、事前にファンクラブサイトで募集したファンが聞きたい曲のアンケートを元にセットリストが組まれている。

ファンが好きな、お茶の間にはあまり知られていない曲も多いが、誰もが知っているような曲も多く、構成もバランスが良いので誰が見ても楽しめる内容だと思う。

バックダンサーにジャニーズジュニアは付けず、約3時間半のコンサートでステージ上には5人出てこない。

故に各ソロでは、メンバーがバックダンサーを務めるなど、嵐ファンなら泣いて喜ぶような演出が観られるのもアラフェスならではの醍醐味だろう。

個人的に好きなのが、我が自担(自分の担当・推しのこと。ジャニーズではこう呼んでいる)松本潤のDJ MJコーナー。松本潤がDJをして嵐の曲をリミックスして紹介するコーナーの「Re(mark)able」からの「La tormenta」。

松本潤と櫻井翔のコンビが激推しの私は、この日一番、悲鳴のような声を上げてしまったことは忘れない。

アラフェス’12で見てほしいところ

そして、このライブで一番観てほしい演出が、「One Love」「truth」「5×10」のブロック。

国立の大きなステージ上に、本物のオーケストラが現れ、「One Love」のイントロが流れたと思ったら、真っ白な王子様コスチュームに着替えた嵐が登場する。

もうこの瞬間、「キャーーーーーー!!!!」と叫ばずにいられない。
会場のざわつきと言ったらなかった。全員の目がハートである。

大好きなアイドルに真っ白な王子様衣装で、「100年先も愛を誓うよ」と歌われて目をハートにしないファンがどこにいるだろうか。いないに決まっている。

永遠の愛を誓うコッテコテのラブソングからの「truth」。
黒や赤のダークなイメージが強い「truth」を、生オケ+真っ白な衣装で歌うなんて。

ずるい。ずる過ぎる。そんなギャップ好きに決まってる。
演出の松本潤、天才か?(天才です)

そしてステージ中央で集まり、5人で向き合って手を上に掲げてからの「5×10」。

もう泣くーーー!!ここで「5×10」(ファイブバイテン)とか泣く!!

「5×10」は10周年の時に作られた、ファンに向けて感謝を伝える曲で、その曲をこのタイミング、この演出で観られることのエモさよ…。

なぜこんなに「アラフェス’12」が楽しいのか

私にとって、今までのライブで一番楽しかったのが「アラフェス'12」。
初めて旧国立競技場で観れた感動を差し引いても、こんなに楽しかったライブはなかった。

嵐にとっても、ファンのアンケート結果を元にセットリストを構成するのは初の試みでお祭りを楽しもうという雰囲気がすごく伝わってきた。

ファンにとっては名曲と言われている「Love Situation」。
「あんな古い曲が上位にランキングするなんて意外だった」と、嵐は不思議がっていたけれど、その翌年に開催されたアラフェス2013と活動休止前に新国立競技場で開催されたアラフェス2020でもこの曲はランクインしている。

楽曲の良さはもちろん、2007年Timeツアーでの演出が良かったが故の人気なのだろうと思うのだが、もう二度と見れないと思っていた曲が、再び見れた喜びと興奮と感動が楽しさを倍増させていたように思う。

時を経て、今の嵐で歌って踊るこの曲が観たい。
それが叶ったのがアラフェス’12だったのだ。

とにもかくにも、全編通してお祭り感タップリ、嵐の魅力タップリのライブとなっています。

現在、YouTubeのARASHI公式チャンネルで、本編のみ無料で見れます。

2.「ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN」

オープニングから鳥肌が止まらなかった

2014年の嵐のライブ「THE DIGITALIAN」の見どころは、嵐のライブで初めて導入されたフリフラによる演出だろう。

「THE DIGITALIAN」ライブツアー初日、福岡で見た景色は一生忘れられない。

オープニング映像からツアータイトルが映し出され、ファンの歓声の中、会場が一瞬暗転したかと思ったら、「Asterisk」のイントロともに全席のフリフラがチカチカと点滅した。

それは初めて見る景色で、3塁側スタンド下段で見た時鳥肌がたった。
自担を見るのを忘れるほど、歓声を上げるのを忘れるほど見入ってしまったのだ。

FreFlow(フリフラ)は、ソニーの関連会社であるソニーエンジニアリングが開発した無線制御型のペンライトで、ソニーエンジニアリングの登録商標。ライブ会場などで使われるペンライトの色を運営側が制御することで、一体感を演出することができるツールとして、2012年の紅白歌合戦などで使用された。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ファンが購入したライブグッズの無線制御型のペンライトによって客席も演出の一部となり、音楽に合わせてペンライトが自動で点滅し色が変わり、文字や映像が浮かび上がるようになっている。

このシステムのおかげで、会場のどこにいてもライブを楽しめるようになった。会場全体が風景となり、アリーナはもちろん、いわゆる天井席と言われるスタンド2階席でしか見れない圧巻の風景が観れるのだ。

一般的に、天井席は演者との物理的距離が遠いため、なかなかお手振りなどのファンサービスがもらえないハズレ席なのだが、フリフラを導入してからの嵐のライブには、ハズレ席などないように思う。

嵐が常に言ってる「どの席でも同じ値段だから、どの席の人にも楽しんでもらえるようにライブ演出を考えている」という言葉に嘘はなかった。

「THE DIGITALIAN」で見てほしいところ

筋電センサーを腕につけ、筋肉の動きを光や音で可視化した演出の「Hope in the darkness」が、このコンサートの最大の見どころだ。

相葉がハープ。松本がスネア。二宮がギター。大野がピアノ。櫻井がバス。

五人がそれぞれの音を筋肉を使って奏で、それに連動して照明がメンバーカラーに光る。

演出としてもデジタル技術としても素晴らしいのだけど、それ以上に5人それぞれの旋律が重なっていく様に、「あぁこれが嵐だ」と胸が熱くなった。

「5人で嵐」

彼らがいつも言ってきた言葉が、音楽になってそこにあった。

そして、その後に続く「Zero-G」という曲のイントロが流れると、五人は装着していた筋電センサーをおもむろに外し投げ捨てるのだが、その姿がメチャクチャにかっこいいので、そこにもぜひ注目してほしい。

そのほかにも、5人の心拍数が常にステージ上に表示されていたり、ジャニーズのコンサートではおなじみのムービングステージの進化系「ムービングウィング」があったり、見ごたえのある演出がある。

後半は、デビュー15周年シングルメドレーで、デビュー曲の「A・RA・SHI」を始め、「Love so sweet」や「Happiness」など、嵐をよく知らない人でも楽しめる内容だろう。

3.「ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 「untitled」」

嵐コンの集大成だと思えるほどの完成度

2018年11月17日 ツアー初日。札幌ドーム。
2時間半のライブを観終わった直後、

「あぁ、私はもうこのライブで担降りしてもいいなぁ」

と思った。

そう思えるくらい、最初から最後まで。
セットリスト、演出、セット、衣装。
すべてが完璧で素晴らしかった。
全く隙がなかった。

なにより、今の嵐が魅せたいすべてがそこに詰まっているように思えた。

観終わった後の高揚感と脱力感。今でも覚えてる。

「なんかすごいもん見せられたな」という感想と、「こんなに出し惜しみなくやって来年からどうすんの?嵐、終わるんか?」という不安。
(案の定、「untitled」オーラスから1年後に活動休止が発表された)

まぁそれくらい最初から最後まで文句無しに素晴らしかった。
通常、ライブDVDを見ていても聞き飽きた曲や見飽きた曲はついついスキップしがちなのだが、「untitled」にはそれが全くない。

「なんか凄すぎて呆気に取られているうちに終わってました」

そんなアホみたいな感想を言ってしまってもしょうがないのだ。

売れてるグループの特権。お金のかかったセットと演出

オープニング曲の「Green Light」。
ジワジワと赤い照明がステージに付きはじめ、イントロが流れた瞬間、尋常じゃない量のレーザーと照明とフリフラで、会場が一瞬で緑に染るその風景が圧巻すぎた!

ゾクゾクゾクーっと鳥肌が立つほど素晴らしい照明の演出。
嵐の演出家は天才ですか!?!(いいえ、めっちゃ勉強家で努力家なんです!!)

あまりにレーザーが多かったので見た瞬間、「嵐、金持ち~」と思ったほど笑

だが、このコンサートで一番お金がかかっていて嵐陣営が目玉としているのは、メインステージの巨大LEDモニターだろう。

横51m×縦12m、テニスコート2面分って言ってたかな。

2曲目の「I'll be there」で、テニスコート2面分の巨大モニターにババーン!!と映し出されるステージ上の5人。

これがほんとに大きすぎて、びっくりして笑いそうになったほどだ。
なるほど、これだと最上階の席でも見逃すことなく十分に楽しめるだろう。

「untitled」で見てほしいところ

そして、このライブでの見どころが「つなぐ」・「Sugar」・「song for you」からの「未完」の3曲。(ほんとは全部なんですが!)

「つなぐ」が始まる前に、大野智によるソロダンスブロックが圧巻である。

1つ前の曲でオタクとヤマンバギャルの格好で歌って踊っていた人と同一人物とは思えない。
高低差ありすぎて失神しそうになった。

操り人形に扮した大野智が操られながらマイムを踊り、最後は手刀でその紐を切る。

からの、「つなぐ」のイントロが流れ、大野さんがハンドサインをしながらステージ中央に進み、指を立てるとその先から光が両サイドに4つのスポットライトが当たり、残るメンバーがステージに召喚される。

もう「キターーーーー!!」と叫ばずにいられない。
実際に歓声もものすごかった。

衣装もいい!ほんっとにいい!歴代の衣装でベスト3に入る!
めっちゃかっこいいのに、下はフレアースカートに用になっていてターンするたびにふわりとなびくのがめちゃくちゃいい!!もっと回ってくれ!と言いたくなるくらいに良い。

この衣装を手掛けたのが「篠原ともえ」さんだということは、ファンの間ではあまりにも有名。篠原ともえちゃんに何か美味しいものでも送りたいくらいに本当に素敵な衣装なので、そこも注目してみてもらえればうれしい。

「Sugar」の見どころは何といってもフリフラを使った演出!
そして2番から使われるステージ中央に設置された360度カメラを使った演出。

この曲、ファンからの支持が爆高い曲で、イントロが流れた瞬間会場が「ウォォォ!!!」と湧いて、温度が一気に上がったのがわかった。

そしてこれも衣装が最高に好き!!スタイリスト誰!?!
歴代の衣装で5本の指に入るほど好きだ。

そして本編ラスト。「song for you」からの「未完」。

「song for you」、黄泉の国や宇宙に連れていかれ、途中オーケストラも見れます。マジでほんとに。比喩とかでなく。

意味わからないでしょ?でも見たらわかるんですよ。

なんかすごいもん見せつけられた…これはほんとにアイドルのコンサート(価格は9000円)なのか?と思うほど、世界観がすごい。巨大モニター、めっちゃいい仕事する。

そしてラストの『未完』。

この頃、既に5人の間では解散か休止の話し合いがされていた頃。

「もしかしたら最悪来年は、もう5人でコンサートが出来ないかもしれない」と思いながら、このライブ本編ラストを『未完』にする松本潤よ……!!!

その攻めの姿勢、カッコよすぎる!

とにかくほんとに最初から最後まで「嵐すげぇ」しか言えないライブ映像です。

全部見なくていいので「untitled」ライブだけでもいいので見てください!!

ライブ全部見る時間が無いなら私のおすすめした曲だけでも見てください!!

本編のみYouTubeで無料で見れます!(嵐、大盤振る舞い過ぎだろ)
概要欄にチャプターもあるので!!(親切!)

アンコールも楽しみたいならBlu-rayで。初回限定版なら「嵐の『嵐会』」が観れます。おすすめ!

夢はまた嵐にあえること

休止前、最後の1年。嵐はコロナでやりたかったことがいくつも出来なくなった。私達も見たかった嵐が、本当は見れるはずだった嵐のライブが見れなくなった。

配信というかたちでは、新しい国立競技場での「アラフェス2020」も、2020年12月31日の活動休止前ラストライブも見ることは出来たけど。

それでもやっぱり新国立競技場で、センターステージから上がってきた嵐に、満員の客席を見せてあげたかった。一緒に新国立競技場での思い出を作りたかった。

バラエティの嵐ももちろん好きだ。
あのいくつになっても仲の良いワチャワチャした空気感に何度も癒されて励まされて元気をもらってきた。

でも、やっぱり嵐はライブでこそ一番輝いている。
歌って踊って。ファンと一緒にライブを盛り上げ作り上げていく。
あの場所に行くことだけが、私の楽しみで生きがいだった。
ライブで嵐に会えるから、日々の生活を頑張れたのだ。

「夢は、また嵐に会えること」

いつになるかわからないけどきっと何年後か先に、また私達ファンをあっと驚かすような演出で、楽しませてくれると信じて。

いつまでも夢を見続けていたいと思う。

今回上げた3つ以外にも嵐のライブはどれもこれも最高に楽しくてかっこよくて作りこまれてるので、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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