世界は私に「私」を気づかせる。
「トミカで遊ぼう」
と息子が言いました。
「とい、泥棒ね。ママ、警察。」
泥棒は、縦横無尽に走り回り、警察が捕まえてもすぐ逃げてしまいます。
いつもそんな感じだった。
「今度はママ泥棒。とい、警察。」
ぐちゃぐちゃに走りました。
警察の部隊がバラバラになったところで
「もうぐちゃぐちゃやーー!」
と息子が怒り出しました。
周りにあったものを投げ散らかし。
「ごめんごめん、ぐちゃぐちゃになったのが嫌だったのね。」
と言っても、収まらず。
また投げ出す。
やりなおそうと
警察官部隊を揃えようとしても
自分でぐちゃぐちゃにしてしまう。
歌を歌ったら、続きを歌ってくれたので
一旦機嫌が治ったのかと思いきや
また投げて怒っています。
ありゃ?
だんだん私も嫌になってきて
「ママのこと嫌いなのね。」
「もう先お風呂いくわ。」
というと、今度は泣き出す。
で、そばにいくと
また怒って投げ出す。
「投げる人嫌だから、お風呂行くわ。」
というと、泣き出す。
最後は抱っこしてなんとか風呂場に連れて行き
泣き出やまないので
ぎゅーーっとして
ごめんね。大好きと言いました。
トミカの警察部隊が
ぐちゃぐちゃになったぐらいで
なんでそこまで怒り散らしたかと考えると
私が先に怒っていた。
何に怒っていたのか考えてみると
テレビのチャンネルを勝手に好きなYouTubeに変えてしまったこと。
ご飯を座って食べないこと。
夜遅いのになかなかお風呂に入ってくれないこと。
剣を持って戦っているのでちょくちょくあたって痛いこと。
ただ、こんなことは日常茶飯事。
いつもならイライラしない。
なのに今日はなぜこんなことに
イライラを溜めていたのかと考えると
多分
ずーーっとパパが寝てたから。
手放したと思っていたのだけど。
私はまだ自分がいろいろと働いている
タイミングで横で寝られることが
嫌なんだと思いました。
運転して
スーパーで買い物して
ご飯作って
片付けて
お風呂入れて
薬塗って
着替え
歯磨き
ずーーーっと寝てる。
本当は運転はしてもらって
買い物した荷物を持ってもらって
お風呂に入れてもらいたい。
それが言えなくて
自分でやらなくてはいけなくて
イライラしてるんだなと思いました。
そして代わりに息子が
怒って泣いてくれた。
息子には私の内面が全部
筒抜けのようです。
私は、自分の気持ちは抑えがちなので
気づかないことが多いです。
だから教えてくれるんだなぁと思いました。
パパにはやってもらえたら
嬉しいけど
寝転がった瞬間に寝てるし
尋常じゃないほど寝てるので
まぁ、今無理なのだと思います。
その分、めちゃ稼いでくれていて
私は好きなことさせてもらえてるのです。
私は目上の女性が
働いてるとき
のんびりしていることができません。
なんだかおこられるんじゃないかと
びくびくしてしまう。
特に何もなくても忙しそうなふりを
してしまうほど。
それは
幼い頃のおばあちゃんとの記憶なのです。
おばあちゃんが忙しいとき
そばにいてのんびりしていると
めちゃくちゃ機嫌が悪くなりました。
やってと言われなくても
気づいて働かないと
とにかく機嫌が悪くなるので
私はやることを探して
一生懸命に働いている感じにしていたのです。
その記憶は私の中にこびりついて
未だ離れない。
だから
パパはいいんだよと
どんなときも
疲れてたら寝ればいいって
言ってくれてるのかもしれないです。
結局のところ
自分の周りで起きる
困ったことは
自分の内面を知る手掛かりになっている
ということです。
私はいつでも
誰の前でも
マイペースでのんびりすることを
もっと自分に許可していいと
世界は教えてくれているようです。