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「女が女であるため受ける不利益」(2025.2.3〜2.9)
2.3(月)
就労移行支援へ。
喉の詰まり感が続いていて、なんか気持ち悪い。訓練を受けながら涙がじわりじわり出てきてしまって、頓服を飲む。すると落ち着いた。一日受けられて良かった。
夕食はロピアの海鮮丼。美味しかった。
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セリアにボールペン字のワークブックがあって購入、さっそくやってみる。無心になれてストレス解消に良さそうだ。
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2.4(火)
昨日は早めに寝て9.5時間眠ったのに、訓練中意識を失いそうなくらい眠かった。
終了後、支援員さんとの面談で、女であるという理由で諦めたほうが良い、という内容のことを言われ、盛大にモヤモヤする。メンタルが豆腐なので、終わった後にスタバに行ってしくしく泣いた。性犯罪の被害を受けてから、「女が女であるため受ける不利益」に対しての耐性が著しく低くなった。そんな自分がとても嫌になる。
夫が迎えに来てくれたけど、私は黙ったままで、帰宅してからもしくしく泣く。しばらくして今日あったことを夫に話す。「その人に悪気はないと思うけどね」と夫は言う。そんなこと私もわかっている。支援のプロなのだ。しかし、支援のプロとしてはデリカシーが無さ過ぎたのだ。女性への差別は空気に溶け込んでいて、どこからそれを浴びるかわからなくて、そんな社会で生きていくことに気が遠くなる。
2.5(水)
今日は訓練は午前のみ。
午後は定期通院へ。薬を減らしたいと思っていて、訓練に通えていることと飲むのが大変というのを説明して、3錠減らすことができた。それでも1日5錠+6包飲んでいる。多いよねぇ。減らしていきたい。
Kindleで読んでいた『対岸の家事』(著:朱野帰子)を読了する。
専業主婦は絶滅危惧種などと言われている昨今。主婦がいなくなったら社会はどうなるのか?と、家事労働を軽く見ている社会に優しく斬り込む。政治家に読ませたい本。少子化の原因これだよ、と。家事も育児もケアなのだ。ケアする人には、同じくケアが必要だ。お金とかコスパとか、そういうことだけではないのだ、と思う。
夕食は沖縄そばを食べに行った。
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2.6(木)
メンタルの調子が良くない。午前の訓練を受けながら涙が出てきてしまう。
おとといの面談で支援員さんに言われたことがやはりどうしても許せなくて、別の支援員さんに相談をする。話を聞いてもらい「相談してくれて良かったです」と言われ、少しスッキリした。訓練後の帰り際に、管理者の支援員さんから謝罪があった。「ハラスメントになりかねない発言だった」と。しっかり対応してもらえて、安心した。場合によっては通所を続けられないと思ったのだ。
精神的に疲れたので猫カフェに寄る。
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2.7(金)
今日も無事に訓練を受ける。
終了後ドトールで読書。
他のことは記憶にも記録にもない日。
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2.8(土)
午前は訓練の土曜開所に行く。出席日数を稼ぐため。
午後は夫と車で小田原へ。本屋南十字の、夫の貸棚に新刊が加わった。
疲れてしまったので早々に帰宅。夫は眠ってしまって、私は黙々と読書。『恋とか愛とかやさしさなら』(著:一穂ミチ)を読了する。
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プロポーズされた翌日、恋人が盗撮で捕まる。そこで「キモッ!」と切ることができたなら物語にはならない。好きな気持ちが残っている。だから葛藤する。というストーリー展開が、どこに着地するのかわからなくて、続きが気になって気になってあっという間に読んでしまった。この本は、性加害者を特殊な人ではなく、ごく普通のありふれた人として描いているリアリティがすごい。普通の人がある時一線を超えてしまう。抑圧されたストレスが暴力として発露する。それが性加害だ。これを読んで、だから性犯罪はいけませんねとかそんな単純には捉えられなかった。ただ震えた。当たり前にそこにあった日常が、ただ一度の性加害によって壊れていくさまに。性加害者というスティグマがどういうものなのかも。自分が、自分のパートナーが無関係だと、なぜ言えるだろう?夢中で読んだけれど、読後は震えてしまって怖くてたまらなかった。この作品は本屋大賞にノミネートされていたけど、こういう作品がノミネートされるって、社会は変わったな、と思う。
2.9(日)
いろいろとやりたいことはあったのだが、夕方まで眠ってしまう。疲れがピーク。
夕食後にオンライン読書会の「源氏物語輪読会」に参加する。先月は参加できなくて、『若紫』から『末摘花』に進んでいた。相変わらず光源氏が面白いが、頭がボーっとしてあまり集中できなかった。体調があまり良くない。