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子どもが変に子どもらしく美化されたり、大人がへんに子どもを甘く見たりしていなくて、それが良かった。(2024.8.5〜8.11)

8/5(月)
実家の夢を見て叫んで起きる。最悪だ。
とても体が怠く、14時頃やっとベッドから出た。家事をして出掛ける。図書館の本を返し、予約本を受け取った。
電車の中で、おじいさんが妊婦さんに席を譲り、おじさんがおじいさんに席を譲り、若いお兄さんがおじさんに席を譲る、ほっこり連鎖反応を見た。やさしい世界。
夕食はパートナーの作った回鍋肉。ご飯が飲み物みたいに進み、美味しい。
明日は就職の面接なので書類の最終確認。
オリンピックの男子バレーが白熱していた。


8/6(火)
朝の9時から就職の面接。緊張しいなので、午後とかよりも朝イチを指定されたのは有難かった。
人事担当者と会社の代表と面接。両名とも若く、同年代だと思う。もれなく福祉のプロなので、こちらの話を受けとめ、広げてくれて、私は思ったよりリラックスして話をすることができた。病気のことも、障害のことも、働くうえで話しておいたほうが良いことは、ほとんど話すことができた。その場で採用が決まる。安心した。あとは細々とした事務手続きの話と、職場を少し見学して、終了。
ファミレスで昼食を摂り、図書館に行って書類記入作業をする。が、急にカラオケに行きたくなって、作業をやめカラオケへ。1時間歌う。スーツ姿で真っ昼間からカラオケにきた妙齢の女をカラオケ店員はどう思ったのだろう。
とても蒸し暑く、汗だくで帰宅しシャワーを浴びる。頭痛がした。熱中症っぽい気がする。洗濯機をまわしながら、寝落ちしてしまう。パートナーからの帰宅の電話で起きる。
夕食は就職が決まったお祝いにと寿司を奢ってもらった。

幸せの盛り合わせ

ドライブをして帰宅。
就職が決まったら決まったで、うまくやっていけるかが不安になり、唸りながらベッドでゴロゴロする。


8/7(水)
10:30頃起床。ケンタッキーでランチ。
新しい職場は認知症専門の施設のため、認知症の知識を深めておこうと、横浜市の福祉専門図書館に行く。

また読む本が増える

前の職場でも認知症の方はいたのだが、専門性をもって対応したことはなかったな、と思う。やや特殊な施設だったので、私が身につけた専門性というと、精神疾患・人格障害・貧困の分野といったところか。
夜になるとまた昨日と同じで「やっていけるのか」という不安が再発する。不安どころか「自分は何をやってもダメだ」という自己否定感まで出てくる。シンプルに体調がよくないのかもしれない。


8/8(木)
11時頃起床。冷凍ごはんとレトルトカレーを食べる。
家事をしてから本屋へ。図書館で借りている『言葉はいのちを救えるか?』(著:岩永直子)がとても良くて、付箋だらけになったので買うことにした。

『言葉はいのちを救えるか?』

いのちに価値はあるか?あらためて問いただす内容が真に迫る。読み途中だが、「ナルシストと優生思想」についての項目が特に興味深かった。ナルシストとは、等身大の自分を否定されてきた結果、他人から称賛されるであろう自己イメージに過剰にのめり込みをしている人だという。そして、多様性を認めず「ありのままの自分」でいることが許されない社会では、ナルシストが増えやすく、「より優れている自分」が良いとされる優生思想が強化される構造がある、という。なるほど。そんな社会、まったく幸せではない。
すでに本をたくさん借りているのに、また図書館に行った。『母からの解放 娘たちの声は届くか』(著:信田さよ子) という本を借りる。最近また母のことをぐるぐる考えてしまって、つらい。
夕方、宮崎県で強い地震があった。南海トラフ地震臨時情報とやらが出て、テレビがそのニュースで持ちきり。今の家でパートナーと暮らし始めて1年近く経つのに、災害にまったく備えていなかったので、非常用品を買いに行く。
地震の不安なのか働くことの不安なのかもうわからないが、夜にやはり気分が落ち込む。眠ろうと横になったら涙が溢れる。次第に眠剤が効いて眠れた。


8/9(金)
体が怠くて14時にやっと起きる。クリームパンを食べたらお腹を壊した。
今日はパートナーが飲み会のため、夕方姉宅へ行き、夕食を一緒に頂く。昨日の非常用品買い出しの話をしたら、元スーパー店員の姉に「そういう奴がいるから欠品起こすんだよ!日頃から備えとけや!」と怒られる。ハイ。
食事中の19:57家が強めに揺れた。テレビで緊急地震速報が流れる。揺れはすぐに収まった。現在地は震度4だったが、自宅の地域が震度5だった。電車が止まってしまい、義兄が車で送ってくれる。飲み会帰りのパートナーも拾ってもらい、無事に帰宅。漫画本が数冊落ちていた以外、室内も無事。

家宝『エマ』が散らばる

なんだかとても疲れてしまい、風呂にも入らず寝る。


8/10(土)
とても眠気が強く、今日も14時に起床する。こんなでも、去年のことを考えると夕方でないだけまし、と思う。
パートナーの作ってくれたサンドイッチを食べる。
夕方、映画『化け猫あんずちゃん』を観に行く。

『化け猫あんずちゃん』

ロトスコープという、実写映像をもとにアニメーション映像を作るという手法がとられた作品。化け猫のあんずちゃん役が森山未来で、森山未来目当てで来た。アニメーションだが、あんずちゃんの動き・間の取り方が紛うことなき森山未来の演技で、とても良かった。児童向けに見えて、がっつり子どもがおかれている社会の過酷な状況を描いた作品。子どもが変に子どもらしく美化されたり、大人がへんに子どもを甘く見たりしていなくて、それが良かった。あんずちゃんは化け猫であって、あんずちゃんのような人間の大人が実際に世の中にはなかなか居ない、というところが厳しい。
ファミレスでご飯を食べて帰る。


8/11(日)
7時にすっきり目覚める。
『母からの解放 娘たちの声は届くか』を読了。

母娘の関係は難しい

複雑な母娘問題を、個人の問題というより日本の家庭の構造の問題、と解説している。母が無自覚に娘を支配するのも、娘の気持ちに対し驚くほど無神経なことも、ここに書かれている母親たちが自分の母とあまりにそっくりなので、納得感がある。抑圧されて生きている母親にとって、自分より弱い立場の娘は、母の心を癒す(溜飲を下げる) 都合の良い存在となってしまう。母はそれでも「娘のことを一番思ってるのは私」「娘のことは何でもわかっている」と、支配を愛情と取り違え、自らを疑うことはない。母―娘に限らない、男―女でもある、支配の構造そのまんまだな、と思った。構造の中にいる限り、自覚的でなければ自然とやってしまうことなのだ。この手の本はさんざん読んでるけど、やっぱり時々読むと頭と気持ちが整理されて良い。
家に食べ物が無く、近所のパン屋にパンを買いに行く。パートナーが「ドライブに行きたい」と言い、そのままドライブ。天気が良く、青空と山の緑がきれい。しかし途中で車に酔ってしまう。前は平気だったのに、最近1時間も車に乗るとだめだ。来週車で旅行に行く予定なので心配。
帰って休み、パンを食べたあとは入社に必要な書類の作成をした。コロナワクチンの接種証明なんて、どこにある?!ってなったけど、見つかって良かった。
夕方眠ってしまう。寝て起きたらとても気持ち悪い。
20時から読書会すみれの「源氏物語輪読会」に参加。音読参加の予定だったが、気分が悪いためリスナーで参加する。『夕霧』の終盤。相変わらず光源氏がサイテーなのだが、そこに人間性を感じてしまうところに、面白みがあるのだろう。
眠ろうとするも気持ちが悪く、涙が溢れる。安定剤の頓服を飲んで眠る。
最近夜になると気持ち悪くなってしまうのは、働くのが不安だからだろう、と思う。やはり2年半のブランクは大きい。日中はわりと何かをしていて忘れられる。このnoteを書いている今も気が楽。何かに打ち込むのが良いのだろう。休むのとバランスが難しいのだが。



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