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新年度を迎えると立ち戻りたくなる気持ち。生活保護ケースワーカーを描いたドラマ(カンテレ:健康で文化的な最低限度な生活)を通して。
今日はつぶやきのような記事になります。
2024年も3ヶ月が過ぎ、この4月で年度も2024年度となりました。社会活動をする多くの組織には新入職者が今年も入社し組織として新たにスタートを切っていることと思います。
ここ数年、このシーズンになるとふと思い出すドラマがあります。
2018年に漫画家、柏木ハルコさんの漫画を実写化したドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」というが放送されていました。主演は吉岡里帆さんでした。
なかなかドラマで、しかもゴールデンの帯に福祉分野が取り上げれらることは少ないと思うのですが、その中でもケースワーカーを主な題材として取り上げられる機会は過去を見ても殆ど皆無だったのではないかと思います。(わたしが知らないだけかもしれませんが、、、汗)
医療ドラマの中などは時折、脇役として病院の医療ソーシャルワーカーが登場することがあります。「ケースワーカー」「ソーシャルワーカー」という単語がドラマの例えワンシーンだとしても登場すると、端くれでもあるわたしはそれだけで、なんだか嬉しくなります。
「精神保健福祉士」にまで限局すると殆ど観たことがないのですが、唯一ぱっと思い出されるのは以前、某映画で登場人物の設定で精神保健福祉士という言葉が使われていました。
当時はまだ私自身もキャリアをスタートさせてばかりで、まだ疎いところがあり全く気づいていませんでした。
が、キャリアを積んでいく中で時々その映画を配信などで見ると、現実的にはありえない設定だったり、何か誤解を招かれるようなキャラクターであることに気づき悲しい気持ちになったことを覚えています。
この仕事が、例え言葉だけでも公の作品で登場することに喜びも多少ありましたが、それ以上にまだまだ認識されていない職種であることも痛感しました。
それはさておき、冒頭のドラマが放送された当時はちょうど病院でケースワーカーをしていました。
わたし自身は公務員ではないので生活保護ケースワーカーの仕事をしたことはありません。
わたしが勤務する病院には生活保護世帯の方が一定数いましたので担当する患者さんの担当ケースワーカーとして生活保護ケースワーカーさんとは日常的に関わらせていただくことは多かったです。(現在でももちろんお世話になっています)。
精神保健福祉士の実習先として幸運にも行政機関での実習のチャンスがわたしはありました。その時に部分的ではありますが保護ケースワーカーの現職の方にもつかせてもらったこともあります。
わたしは精神保健福祉分野におけるワーカーです。どうしても狭義的なところもありますし担当している患者さんへの強い思いがあります。
担当している患者さんを通してでしか生活保護ケースワーカーさんを認知することはできていないところもあるので、あくまで体験の話になりますが、言葉を選ばずに言うのであれば...。
ケースワーカーさんによっては、
やりとりの中でもう少し理解を示してくれてもいいのではないか?
協力してくれてもいいのではないか?
感情としては、そう感じてしまうことも経験しました。
ですが、生活保護ケースワーカーの皆さんはその地域一体の対象者を担っており、その中で精神疾患やそれに付随する生活障害を抱えている方は一部でしょう。
逆にわたしが目にしていないようなその他の様々な専門的な課題を抱えた方とも日々格闘しながら向き合っているのだと思います。
わたしも含め、生きているすべての人にとってセーフティネットの役割である「生活保護」というもの自体に対する社会の偏見。受給者ご本人だけでなく、携わる側もおそらく日々の支援や地域住民とのか関わりの中で向き合っているのではないかと想像します。
担っている役割や責任の範囲を想像すれば、様々な見え方はあれど、その職と関わり続けている全国の生活保護ケースワーカーの人にはリスペクトがわたしにはあります。
そんな、ケースワーカーの皆さんが主人公としてドラマ化されたことを、本当に嬉しく思いました。
実際の現場との間でどの程度リアリティが描かれていたのかはわたしが測れるものではありません。
ですが、このドラマを通じて、わたし自身も生活保護ケースワーカーさんの世界を少しでも発見したい思いがあって毎週放送を観ていたことを覚えています。
新人ケースワーカーである主人公が、様々な事情を抱えた人々や社会制度の限界と向き合いながら進んでいく姿は、例えフィクションであったとしても、ひとりのソーシャルワーカーとしての基本姿勢を思い返す上で刺激をもらいました。
残念ながら、中々サブスク等での配信では見放題の部類にはなく、簡単にアクセスができないのが残念です。改めて当時のニュースなどを検索すると視聴率も低迷していたようですね。
ドラマ自体を見返す機会はないものの、毎年新年度になると、新人だった頃を思い出す。
そしてその頃を描かれたこのドラマを観ていた時の感情だったり。
それだけは思い出します。
放送後に、新型コロナウイルスという、多くの人々の健康や経済面で脅かされる日々がありました。今までの手段では解消できないという。生活保護という制度がクローズアップされたここ数年でもあったのではないかと勝手に想像します。
今、このドラマを観る機会があったら、世の中はどのように観るのだろう?
何も変わらないかもしれない。でもその反応も見てみたいと思うドラマでした。
漫画の連載は現在も続いています。
今日は、当時のドラマの主題歌であったAAAさんの「Tomorrow」という曲を聴きながら当時に気持ちだけタイムスリップしてこの記事を書いています。
読んでいただきありがとうございました。
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