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【社会資源?】にも包括(精神障害にも対応した地域包括システム)の構築について

こんにちは。すまです。

今日は、つまみ食い程度の話題提供ですが、「にも包括」というキーワードについて簡単に話したいと思います。

「何それ?」って感じですよね。

すまも専門職でありながらお恥ずかしい限りでほんの数年前は、そのリアクションをとっていた側です。

正式名称は「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」と言われています。
これは、元々は高齢分野において団塊世代が75歳を迎える2025年を目処に重度の要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される仕組みを社会につくっていこうという(地域包括ケアシステム)という動きから始まっています。

平成16年に「精神保健福祉の改革ビジョン」という国の指針のようなものの中で、「入院医療中心から地域生活中心へ」と理念が明確化されたのち、平成29年に今後の精神保健福祉のあり方に関する検討会の中で、精神障害にも対応した対応した地域包括ケアシステムが必要であり構築していこうというのが今の日本の流れになっています。

これらは、当事者の方達だけのためものではなく私たち日本で暮らすどの人にとっても関係するものです。
私たち自身が高齢や障害を抱えるようになった場合もそうでしょうし身近な人がそのような状態になった時に、その方達が住み慣れた地域で暮らし続けられる土壌が日本の文化として根付いている。この「にも包括」というのはそうした日本がどんな社会にしていくのかが具体的に反映されていくものになるのでしょう。

システムは現在も構築中です。
そして、機械のシステムと同じように常にアップデートされ続けるのだと思いますが、現在はまだ構築段階です。

今はまだ当事者やそのご家族、支援者などが盛り上がっているだけというのが現在地だと思います。

わたしも「にも包括」について身近になり始めたのは今の福祉施設へ異動してきてからです。上司がすでにこのことについてを話すような会議などにも出席していたのでよく言葉していたのですが、最初は何のことなのかさっぱり分かりませんでした苦笑

このケアシステムの中では自施設が担える機能もあります。
今後はこうしたシステムの可能性の中で自施設が社会に貢献できることを考え続けていくことが必要になってくるんだと思いながら仕事をしています。

こうしたシステムは、一つ一つのサービスよりも抽象的に存在しています。
システム自体には形があるわけでありませんし、これを国民に発信していくにも工夫が必要ですよね。
発信の専門家ではない人たちだけではきっと難しい。
いずれ周知していくフェーズになった時には、様々なジャンルの人の力も必要になってくるんじゃないかと思います。

そんな段階ではあると思うのですが生活者としてどの人も、日本ではこうした高齢や障害を抱えたとしても、それが障壁とならずに住み慣れた場所で、自分が希望する暮らしを続けていくための仕組みづくりを実現しようとする動きがあることは、ぜひ皆さんにも知っていて欲しいと思います。

そして、残念ながらこうしたシステムの構築が必要と言われているということは、逆説的ですが、現在はそのような土壌があるとは言えない実情もあるということです。

このシステムの中でもどんな方にも役割があるとも言えます。
個人としても、あなたが所属している会社の機能の中でシステムの一旦を担っていただく可能性もある。その点で言えば誰しもが当事者であれるシステムだと思います。

参考までに厚労省のページのリンクを共有しておきます。
(最近見た資料ではもう少し進化したシステム構築のイメージ図になっていました)

個人的には、もう少しわかりやすいイメージ図があると良いな思っています。
こういうのに強いクリエイターさんに頼んで欲しいな…笑

専門職である、すまも勉強中です。。。
先日もフォーラムに参加し、システムのことと共に最近の入院医療中心から地域生活中心にを進めるための仕組みなど最近のトレンドについて情報収集してきました。

より自分の中でもシステムと自分を結びつけながら解像度の高いイメージが持てるようになっていけたらと思っています。


今日の話は以上です。
ご覧いただきありがとうございます。
今月もあっというまに折り返しになってしまいました汗

涼しくなってきましたが、夏の疲れも出やすい時期です。
皆さんも健康に気をつけて9月後半も頑張っていきましょう!


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すま/ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)/ミニマムな暮らし
お読みいただき、ありがとうございました。 この投稿を開いていただけただけで、感謝。 すま自身の日々の活動に力を与えていただいています。 図書館に立ち読る感覚でまた、お立ち寄りください。