ユヌス・エムレの詩「何のための学問か」
本当の知恵とは何なのか
知恵とは己を知ることだ
もし己を知らぬなら
何のための学問か
なぜお前は学ぶのか
真なる御方を知るためだ
学びはしたが 悟っていない
まるで乾いたパンのようだ
「学び悟った」などと嘯くな
「神のために生きた」などと戯けるな
真なる御方を知らぬなら
全ては塵芥の無駄と化す
神より下されし四つの聖典(詩編、トーラー、福音書、クルアーン)は
根源の「阿」を指し示す
しかし汝は阿も知らぬ
何のための学問か
ユヌス・エムレはかく語る
望むなら千度マッカに参るがいい
しかし心の探求こそ
何にも勝る巡礼ぞ