井手上漠さん
わたしは一児の父で、セクシャリティでいうとノンバイナリーだったりクィアだったりします。妻が主に働いていて、私はパート保育士です。
今日、井手上獏さんの情熱大陸を見ました。録画しておいて本当に良かったと思いました。自由に生きることって難しいし勇気とエネルギーのいることだけど、私は漠さんをはじめとした自分の道を突き進む若い方々から、それを両方とも頂いています。
先日、保育園の連絡帳を子どもの小さな机に広げ、そばでで正座して書いていました。正座のほうが腰に負担が少ないので、育児が始まってから正座は多いです。そんな姿を見た妻が「たたずまいがお母さんじゃん」と笑いながら言ってくれました。
人によっては腹の立つ言葉かもしれませんが、私はなんだかとてもうれしくなりました。その時疲れがたまって崩していた体調も、次の日から良くなっていきました。
セクシャリティがストレートではない人が親をやると、人に言いにくい悩みがたくさん出てきます。でも、その悩みは「自分が何になりたいのか」を探すためのものなのかもしれません。私の場合は「お母さんになりたい」だったんだろうなと感じます。だから、妻の言葉が嬉しかったんだと思います。
漠さんのように、まだまだ縦割りになりがちなジェンダーをグラデーションに変えていく、そのためにメイクの専門学校に通って資格をとるなどの、現実の努力を欠かさない人を見ると、わたしも一人間として元気をもらうことが出来ます。
これからも様々な悩みが私を襲うだろうけど、わたしはわたしらしく、一つ一つをていねいに乗り越えて、揺るがない自分をこれからも見つけていこうと思います。