桜咲く季節になりました/ 短歌自選「春」
桜も次々と咲き始め、すっかり春ですね。
初めまして。透影 弦と申します。
普段は青い鳥にて短歌を詠んでいます。
「春」の短歌、計10首をまとめました。
張り切って画像も作ってみましたので、楽しんでいただけると嬉しいです。
▽桜
水溜る歩道の窪みの花びらを静かに触れる雨が上がった
膨らんだ蕾もほどける春の風恥ずかしそうな早咲く桜
手に持った桜ドーナツのあなの先同じことするきみの微笑み
満開の桜並木の端っこで優しい調べを聴き続けたい
惹かれ行く神社の隅の葉桜は懐かしく咲きまた来年も
▽陽光
白い陽は葉を透き抜けて影照らす隠れきれずと君に微笑む
タンポポの綿毛みたいに軽い羽根隠れてるなら旅立ちたいの
そよ風が囁くきみの声隠し振り向いたなら仲直りする
眠いよと寝たくないよがせめぎあう春の眠りは天邪鬼なの
陽光を仰いで匂う柔青葉優しいきみが摘んだ七草
青い鳥は気軽に文字を送り出せる反面、とてつもない早さで言葉が流れてしまって寂しいので、noteにまとめることにしました。
これからどうぞよろしくお願いします。