ときどき思い出したかのように書きます 文章は苦手ですが気持ちを言葉にするのは好きです

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最近の記事

当たり前のようで

私の平日は、朝七時に掛けているアラームの音が鳴るよりも先に目を覚ますところから始まる。最近はいつもそう。眠りが浅いせいか、ほとんど毎日夢を見る。ふつうはこんなに見るものなのだろうか?と気になって調べたところ、夢はみんな必ず見ていて、それを覚えているかいないかの違いらしい。 植物を育て始めてから、寝る前にカーテンを開けておく習慣がついた。遮光カーテンを一日中閉め切っていた頃がなつかしい。夏が近づくにつれ、朝日が差し込む時間が早くなっているのを感じる。今でも日差しは得意ではない

    • 私の支え

      前回、「ロマンチックでもなんでもない」「グレーでも愛は育める」「変わりゆくもの」という三本の記事を公開した。今お付き合いをしている彼との出会いと、それからと、付き合うまで(+最近のことを少しだけ)の話を書いたのだが、予想以上の反響があった。 普段、私はツイッターという場所で自分や身の回りのことについて発信している。(発信というと少し違うかもしれない。有益な情報をみなさんにお届けしたい!みたいな大層なものではなく、ただ日常的に思ったことを書き記しているだけ)たった140字の世

      • 変わりゆくもの

        春に知り合い、夏と秋を共に過ごし、とうとう冬になった。十一月。 仕事中にどうしても会いたくなり、今夜会える?と連絡をしたら、おれも会いたいと返信がきた。いつもの駅で待ち合わせして、手を繋いで彼の家の方向へ歩いているとき「カフェ行かない?」と提案があり、隠れ家のような雰囲気のカフェに立ち寄った。彼はコーヒー、私はホットチョコレートを頼んだ。普段はどちらかの家で過ごすことが多いので、たまにはこんな風に外でお茶するのもいいなあと考えていたら、カメラで写真を撮られていることに気付き

        • グレーでも愛は育める

          いつものごとく朝まで電話をしていて、寝落ちする一歩手前まで眠気が迫っているときだった。私の他にもう一人、気になっている人がいると言われた。こちらが油断している頃合いを見計らったかのようなタイミングで突拍子もなく爆弾を落とされ、すっかり目が冴えてしまった。 他に会っている女の人がいるのは知っていた。彼の家に泊まったとき、メイク落としと洗顔が一つになっているタイプのクレンジングが置いてあった。忘れていったのか、あえて置いていったのか定かではないが、泊まる度に私は知らない誰かのク

          ロマンチックでもなんでもない

          知り合ったのはちょうど二年前。お互いにマッチングアプリで会話している大勢の中の一人だった。当時、彼は長く付き合っていた彼女に振られ、ボロッボロに傷心中だった。つい最近まで結婚したいだとか、あなたじゃないとだめだとか言っていた相手が実は浮気していて、しかも浮気相手は自分も面識のある大学の後輩で、さらにはそっちを好きになってしまったから別れたいと告げられた、なんてことが起きたらそりゃあ誰かと話してないと気が狂いそうにもなる。いかに猫を被って自分をよく見せるかが鍵となる世界で、格好

          ロマンチックでもなんでもない

          もつ煮が食べたい

          父の夢を見た。父はとても頑固で常に自分が一番正しいと信じ込んでいて偉そうで、でも誰よりも愛情深くまっすぐで優しい人だった。 夢の中で久しぶりに会った姿は何も変わっていない。相変わらず世界は自分を中心に回ってると思っているのか、この世の全てを知っているみたいな顔をして私に向かって延々と能書きを垂れていた。うん、確か当時もこんな感じだった。「川で溺れている人を助けたら警察に感謝状をもらった事があるから俺はちょっとくらい悪い事しても許されるんだぞ。すごいだろ」という自慢話は何十回

          もつ煮が食べたい

          月曜の朝、5時45分

          月曜日の朝、5時45分に掛けていたアラームで目を覚ました。寝起きはとてもいい方だと思う。前に同棲していた人が朝が弱い人だったので一年間毎日早起きしていたおかげかもしれない。隣で寝ている彼を起こさないように静かに身体を起こし、借りていた部屋着を脱いだ。寝る前、そろそろ生理が来るかもしれないと話したら三枚もパンツを穿かされたけど、好きな人の布団を汚してしまうよりはずっといい。 洗面所で顔を洗ってふと鏡を見るといつもと顔が少し違う。そういえば、昨日の夜久しぶりに泣いたんだった。冗

          月曜の朝、5時45分